第201回 【プロ野球】2022年新人王候補(野手編)
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前回は「【プロ野球】2022年新人王候補(投手編)」を紹介したので、今回は「【プロ野球】2022年新人王候補(野手編)」を紹介します。
1. 【野手】2022年新人王候補

野手が新人王を獲るためには「3割」「20本」が目安だと思いますが、「3割」の方はハードルが高いと考え、長距離砲を中心に選出しました。
また過去の傾向から捕手の新人王は直近20年間は1人もいませんでしたが、あえて今年は3人の捕手を候補に予想しました。捕手が新人王を獲れない理由は、扇の要を新人に任せるチームが少なく、「出場することが難しい」ことが一番の理由だと考えられます。
しかし、今年は内山捕手、安田捕手、松川捕手の3人は開幕1軍の可能性が高いため、期待を込めて候補に入れました。
①内山 壮真
✔パンチ力の打撃
✔広角に長打
✔強肩
内山選手は、高卒2年目の強肩強打の捕手です。
身長は171cmと小柄で、星陵高校時代は捕手と遊撃手を守っていたほどの野球センスの塊です。
最大の魅力はパンチ力のある打撃で、バッティングは柔らかく、広角に長打が打てます。
昨年2軍では、山田哲人選手の1年目を上回る8本塁打を打ちました。
守備でも2月27日の阪神戦で、俊足の島田選手を刺す強肩を披露しました。
ヤクルトの正捕手には中村選手がいますが、今年は1軍で併用して起用されそうです。
捕手なので「2割8分、10本塁打」を打てれば、新人王の可能性もあります。

②秋広 優人
✔走攻守でのポテンシャルの高さ
✔長打力
秋広選手は、身長2m超えの高卒2年目の超大型内外野手で、魅力は走攻守でのポテンシャルの高さです。
昨年の2軍では一塁と三塁と中堅を主に守りましたが、チーム事情的に左翼も守りそうです。
ただ、2軍で一塁はUZR-4.5、三塁はUZR-6.1、中堅はUZR-2.9と、どのポジションも守備にはまだまだ課題があります。
打撃は新人だった昨年段階で岡本選手に次ぐ、チーム2位の打撃速度166km/hを誇り、昨年2軍では8本塁打を打ちました。
しかし、ゴロ/フライ率が1.75と非常にゴロが多く、打球に角度をつけられておらず、打球速度の割に打率と本塁打が低くなっています。
今年は打球角度が上がれば、打率も上がって本塁打を量産する可能性もあります。そして、レギュラーを獲得して「20本塁打」を打てれば、新人王の可能性もあります。

③末包 昇大
✔身体能力の高さ
✔長打力
✔プルヒッター
末包選手は、新人社会人の内外野手です。
身長188cm、体重110kgの恵まれた体格で身体能力が高く、パワフルな打撃だけでなく、50mの6秒2の走力もあり、遠投110mの強肩でもあります。
社会人時代は右翼、中堅でしたが、カープでは一塁と右翼を主に守りそうです。
打撃は鈴木誠也選手を参考にしているそうで、フォームがかなり似ています。
社会人トップの打撃速度171.3km/hを誇り、抜群の長打力を誇りますが、かなりのプルヒッターです。
そのためか、現状は確実性は低いので、右中間方向にも長打を打てるようになれるかが大事です。
鈴木誠也選手が抜けて、新外国人と坂倉選手が開幕に間に合わないかもしれないので、レギュラーの可能性は非常に高く、「20本塁打」打てれば新人王の可能性もあります。

④石川 昴弥
✔打撃センス
✔広角に長打
石川 昴弥選手は、高卒3年目の内外野手です。
昨年は左尺骨骨折で2軍でもあまり試合に出られませんでしたが、その分肉体強化に取り組んだようで、今年は巨人の岡本選手のような肉体になりました。
もともと打撃センスは高く、広角に長打が打てるのが魅力で、今年は格段に打撃練習の飛距離が伸びました。
立浪監督は、高橋周平選手を二塁にコンバートして、石川 昴弥選手を三塁で使うみたいなので、年間レギュラーを守れれば「2割8分、15本塁打」くらいの成績は残せそうです。

⑤鵜飼 航丞
✔長打力
✔身体能力の高さ
鵜飼選手は、新人大学卒の外野手です。
最大の魅力は長打力で、大学生の中では飛距離は異次元を誇っていました。
打撃だけでなく、50mの6秒1の走力、遠投110mの強肩と身体能力は高いです。
課題としては確実性が挙げられ、大学時代は打率が低く、三振数が多いです。
しかしながら、入団後のミート力と関係があるとされる「瞬間視」のテストでチームトップの成績を記録したので、確実性は向上するポテンシャルはありそうです。
抜群の飛距離を誇るので、バンテリンドームでも本塁打を量産出来るポテンシャルはあるので、レギュラーで出れれば「20本塁打」を打てるかもしれません。

⑥渡部 遼人
✔俊足好打
✔高い盗塁技術
✔守備範囲の広さ
渡部 遼人選手は、新人大学卒の俊足好打の外野手です。
最大の魅力は「足の速さ」で、一塁到達タイムが4秒を切るレベルでプロ野球でもトップレベルの走力を誇ります。
盗塁技術も高く、東京六大学の4年間で24盗塁で盗塁成功率100%を記録、プロでも練習試合やオープン戦で積極的に盗塁を決めています。
また足の速さを活かした守備範囲の広さがあります。
打撃はライナーを打つ意識のフォームで、コンタクト能力と選球眼の高さで出塁を狙った打ち方をしています。ただ、引っ張った時はパンチ力があり、長打も打てます。
全体的に阪神の近本選手に近いタイプの選手で、1番に固定されて「2割8分、30盗塁」をクリア出来れば新人王の可能性も出てきます。

⑦松川 虎生
✔高校生離れした雰囲気
✔捕手としての総合力
✔打撃センス
松川選手は、新人高校卒の捕手です。
最大の魅力は「高校生離れした雰囲気」で、高校生とは思えないくらい自然とチームに溶け込めています。
またキャッチング、スローイングやリードなど、捕手としての総合力が高いです。
打撃センスも高く、インコースのストレートを腕を畳んでレフトに打ったり、外角の変化球をライトに打ったり、広角に長打を打つことが出来ます。
井口監督のコメントから推測するに今年は1軍に帯同する方針のようなので、結果を残して正捕手の座を奪えれば、新人王の可能性もあります。

⑧池田 来翔
✔走攻守の3拍子
✔広角に長打
池田 来翔選手は、新人大学卒の走攻守の3拍子揃った内野手です。
守備位置は主に二塁ですが、中村 奨吾選手がいるので、今年は三塁を藤岡選手や安田選手と争うことになりそうです。
打撃は横浜の牧選手のようなタイプで、打撃が柔らかく、率を残しながら、右にも長打が打てるのが魅力です。
走力もあり、走攻守の3拍子が揃っているので、監督としては使いやすい選手です。
開幕スタメンを勝ち取り、レギュラーを1年間守って「2割8分15本」をクリア出来れば新人王も獲れそうです。

⑨安田 悠馬
✔パワフルな打撃
✔広角に長打
✔強肩
安田 悠馬選手は、新人大学卒の強肩強打の捕手です。
とにかく柳田選手と森友哉選手を合わせたようなパワフルな打撃が魅力です。
キャンプのフリー打撃では、センター方向を中心に広角に本塁打を量産していました。
捕手としては、最速150km/hを投げる強肩が売りですが、キャッチングやブロッキングが課題です。ただキャッチングは谷繁選手のようなミットを動かさないタイプのようです。
打撃が魅力すぎるので、今年は一塁かDHでも出場するかもしれません。
プロの投手に慣れてくれば、本塁打20本以上の成績を残せると思いますので、我慢して使ってくれることを期待したいと思います。

⑩今川 優馬
✔長打力
✔広角に長打
✔走攻守の3拍子
今川 優馬選手は、2年目社会人の走攻守の3拍子揃った外野手です。
最大の魅力は広角に打てる長打力で、前屈みの独特な打撃フォームから札幌ドームでも入れれる飛距離を誇ります。
打撃だけでなく、50mの6秒0の走力、遠投113mの強肩と身体能力は高いです。昨年も守備イニングは少ないですが、左翼と右翼のUZRはプラスで守備も良いです。
昨季2軍では打率.310、14本塁打と、打率と長打を両立しました。
西川選手、大田選手が居なくなった分、今シーズンは1軍のレギュラーに定着して、飛躍の年になりそうです。

2. まとめ
今回は「【プロ野球】2022年新人王候補(野手編)」を紹介しました。
野手が新人王を獲るためには「3割」「20本」が目安だと思いますが、「3割」の方はハードルが高いと考え、長距離砲を中心に選出しました。
また過去の傾向から捕手の新人王は直近20年間は1人もいませんでしたが、今年は内山捕手、安田捕手、松川捕手の3人は開幕1軍の可能性が高いため、期待を込めて候補に入れました。
新人王候補は身体能力が高い選手が多く、昨年並みの高いレベルでの新人王争いに期待したいです。

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