第291回 【プロ野球】前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)

2023年2月9日

【プロ野球】前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)

2022年10月20日にドラフト会議があり、計126人( 支配下69人、育成57人)が指名されました。

ドラフト会議を終えて上記の記事を見ていたところ、「大学・社会人などのルーキーは本当に即戦力なのか?」と疑問に思いました。

そこで今回は「【プロ野球】前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)」を作成しましたので紹介します。

データは下記のサイトを参考。

NPB公式サイト
Sportsnavi
日刊スポーツ

DELTA

やきゅまる
やきゅまる
プロに慣れるまで温かい目で見守ろう

WARとは?

WARとは(Wins Above Replacement)の頭文字で、文字通り「そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みしたか」を表す選手能力の総合指標です。

具体的な算出方法はサイトにより異なりますが、「打撃評価+走塁評価+守備評価+投手評価+守備位置補正+代替水準対比補正」で算出されます。

WARを比較する際は次の2つについて注意する必要があります。

①守備位置補正

WARでは、負担の異なるポジションの選手同士を比較可能にするため、守備位置によって補正を行います。しかし、補正値が適切でない可能性があるので、異なるポジションの選手を比較する場合は注意が必要です。

②投手より野手の方が高くなりやすい傾向

投手と野手ではWARの算出方法が異なることから、投手より野手の方が高くなりやすい傾向にあります。

やきゅまる
やきゅまる
UZR同様にあくまでWARは目安、優劣が決まるわけではない

先発 WARランキング

前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)_先発
前年度ドラフト指名選手のWARランキング
(2022年)_先発
コメント

①主力レベル(WAR1以上)
 → 2人のみ
②大学生が活躍傾向

やきゅまる
やきゅまる
先発ローテを守れたのは隅田投手くらいだね

リリーフ WARランキング

前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)_リリーフ
前年度ドラフト指名選手のWARランキング
(2022年)_リリーフ
コメント

①主力レベル(WAR1以上)
 → 大勢投手のみ
②大学生が活躍傾向

やきゅまる
やきゅまる
リリーフでも社会人がそこまで活躍出来てないね

野手 WARランキング

前年度ドラフト指名選手のWARランキング
(2022年)_野手
コメント

①主力レベル(WAR1以上)
 → 2人のみ
②社会人が活躍傾向

やきゅまる
やきゅまる
野手は社会人が活躍しているね

まとめ

前年度ドラフト指名選手のWARベストナイン(2022年)
前年度ドラフト指名選手のWARベストナイン(2022年)
まとめ

①主力レベル(WAR1以上)
 → 5人のみ
②主力レベル(WAR1以上)の高校生はいない
③投手は大学生が活躍傾向
④野手は社会人が活躍傾向

今回は「【プロ野球】前年度ドラフト指名選手のWARランキング(2022年)」を紹介しました。

上図は最後にWARのベストナインです。

主力レベル(WAR1以上)は5人のみで、高校生は0人でした。またオールスターレベル(WAR3以上)の選手は一人もいませんでした。

活躍した選手の所属としては投手は大学生野手は社会人が活躍傾向でした。

以上のことから、2022年に限っては「大学・社会人でも主力レベルの即戦力は難しい」と言えまそうです。

やきゅまる
やきゅまる
栗林投手、牧選手、佐藤輝明選手などがいた2020年ドラフトが異常なのかもね

おまけ:球団別

前年度ドラフト指名選手の球団合計WAR(2022年)
前年度ドラフト指名選手の球団合計WAR(2022年)

前年度の指名選手が即活躍したのは巨人広島ソフトバンク西武日本ハムの5球団です。