第146回 【プロ野球】年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団は？（パ・リーグ編）

2021年10月16日

2021年10月11日にプロ野球ドラフト会議が行われ、12球団から計128名（支配下が77名、育成が51名 ）が指名されました。

ドラフトを終えて「贔屓球団のドラフトは成功だったのか？」などと考えますが、指名した選手がプロで活躍できるかどうかの実力は5年後、10年後を見なければ評価出来ません。

そこで今回は実力を無視し、年齢構成だけに着目して各球団のドラフトが成功だったかを評価したいと思います。

今回はパ・リーグ編です。

※データはスポーツナビを使用し、在籍選手は2021年10月11日のデータです（引退表明選手、戦力外選手および育成選手、外国人枠の選手を除く）。選手の年齢は2022年4月2日時点としています。

セ・リーグの記事は「第145回 【プロ野球】年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団は？（セ・リーグ編）」。

オリックスバファローズ

指名一覧

年齢構成

オリックスの年齢構成的な補強ポイントは
「左投手の18-21歳」
「捕手の22-25歳」
の2点でした。

「捕手の22-25歳」はドラフト3位で福永奨捕手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。

「左投手の18-21歳」は育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。左投手はほとんどが一軍の戦力になっていますが、全年齢を含めても人数が少ないです。

年齢構成的に考えると今回のオリックスのドラフトは失敗したと言えます。

千葉ロッテマリーンズ

指名一覧

年齢構成

ロッテの年齢構成的な補強ポイントは
「左投手の18-21歳」
「捕手の18-21歳」
「外野手の22-25歳」
の3点でした。

「左投手の18-21歳」はドラフト4位で秋山正雲投手を獲得、「捕手の18-21歳」はドラフト1位で松川虎生捕手を獲得することで、2つの補強ポイントを埋めることに成功しました。

「外野手の22-25歳」は育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。

年齢構成的に考えると今回のロッテのドラフトはやや失敗したと言えます。

東北楽天ゴールデンイーグルス

指名一覧

年齢構成

楽天の年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の18-21歳」
「内野手の18-21歳、22-25歳」
「外野手の18-21歳」
の4点でした。

「左投手の18-21歳」はドラフト4位で泰勝利投手を獲得、「外野手の18-21歳」はドラフト1,3位で吉野創士外野手と前田銀治外野手を獲得することで見事に補強ポイントを埋めることに成功しました。

「右投手の18-21歳」と「内野手の18-21歳、22-25歳」は育成を含めても指名することが出来ず、失敗と言えます。

年齢構成的に考えると育成込みでは今回の楽天のドラフトは失敗したと言えます。

福岡ソフトバンクホークス

指名一覧

年齢構成

ソフトバンクの年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の18-21歳」
の2点でした。

「右投手の18-21歳」はドラフト1,5位で風間球打投手と大竹風雅投手を獲得、「左投手の18-21歳」はドラフト3位で木村大成投手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。

年齢構成的に考えると今回のソフトバンクのドラフトは大成功したと言えます。

埼玉西武ライオンズ

指名一覧

年齢構成

西武の年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の18-21歳、22-25歳」
「捕手の22-25歳」
の3点でした。

「右投手の18-21歳」はドラフト5位で黒田将矢投手を獲得、「左投手の18-21歳、22-25歳」はドラフト1,2,4位で隅田知一郎投手と佐藤隼輔投手と羽田慎之介投手を獲得、「捕手の22-25歳」はドラフト3位で古賀悠斗捕手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。

年齢構成的に考えると今回の西武のドラフトは大成功したと言えます。

北海道日本ハムファイターズ

指名一覧

年齢構成

日本ハムの年齢構成的な補強ポイントは
「右投手の18-21歳」
「左投手の18-21歳」
「外野手の18-21歳」
の3点でした。

「右投手の18-21歳」はドラフト1,5位で達孝太投手と畔柳亨丞投手を獲得、「左投手の18-21歳」はドラフト7位で松浦慶斗投手を獲得することで、補強ポイントを埋めることに成功しました。

「外野手の18-21歳」は支配下では指名出来なかったですが、育成4位で阿部和広外野手を獲得しました。また支配下でもドラフト2,4位で有薗直輝内野手と阪口樂内野手を獲得しており、この2選手を外野手として育成することも出来そうです。

年齢構成的に考えると今回の日本ハムのドラフトは成功したと言えます。

まとめ

年齢構成的に2021年ドラフトで成功した球団を考えましたが、補強ポイント3点を全て獲得出来た西武が1番成功した球団でした。

その次に成功したのは補強ポイント2点を全て獲得出来たソフトバンクです。

年齢構成的に4つの補強ポイントの内2つしか育成を含めても指名出来なかった楽天が最も失敗した球団でした。楽天はあまり年齢構成を意識せずに、実力重視で指名したみたいです。