第147回 【佐々木朗希】自己最高の平均球速154.3キロ、11奪三振(2021年10月23日投球分析)
10月23日に本拠地での日本ハム戦で先発。
6回を92球4安打2失点、11奪三振1四球の投球内容でしたが、本拠地初勝利はお預け。
いつも以上にストレートに球威があり、ストレートだけでも三振を6つ奪い、平均球速も自己最速の154.3km/hでした。 またフォークにもキレがあり、自身初の二桁奪三振になる11奪三振を奪いました。
今回はそんな「佐々木朗希投手が自己最高の平均球速154.3キロ、11奪三振(2021年10月23日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
1. 対左右成績
左は2021年、右は今回(10月23日)の対左右成績です。
日本ハムは他チームと同様に左打者を6人並べました。
2021年全体では、右打者の方が被打率が悪いですが、今回は左打者にヒットを多く打たれました。ただし、全て単打で長打は打たれませんでした。
また、左打者から三振を9個も奪いました。
2. 投球割合
日別投球割合
今回はストレートの球威があったこともあり、ストレートが自己最高の7割以上でした。その分スライダーがかなり少なかったです。
今回もチェンジアップは投げませんでした。
対左右投球割合
上は2021年、下は今回(10月23日)の対左右投球割合です。
今回は左右どちらにもストレートを多く投げていました。あまり左右差がありませんでした。
回別投球数
ストライクゾーンにどんどん投げ込んで1四球だったので、 全体的に球数が少なかったです。
ただ、5回と6回はピンチを作った分だけ投球数が少し多くなってしまいました。この分が無ければ7~8回まで投げれそうです。
3. コース別
コース別投球数
全体的に制球が良かったです。
左右関係なく、ストレートは真ん中付近、フォークは低めに制球されていました。
これだけ真ん中付近にストレートを投げても打たれないのは球威とフォークが低めに決まっていたのが大きかったと思います。
コース別被安打
打たれたのは高めに浮いた甘いボールと低めのボールでした。意外と真ん中付近は打たれていませんでした。
コース別奪三振
今回は真ん中付近のストレートと低めのフォークで多く三振を奪いました。
4. 球種別成績
上は2021年、下は今回(10月23日)の球種別成績です。
打たれた多くはストレートでしたが、自己最高の空振率13.4%、見逃率32.8%、奪三振6個も記録しました。
フォークもヒットを打たれず、奪三振5個も取りました。
5. 球速
日別球速
注目の球速は平均球速154.3km/h、最高球速157km/h、最低球速151km/hでした。この平均球速は千賀投手に次いでNPB先発2位相当の球速です。
9月以降はずっと平均球速が154km/h以上をキープしています。
全球種の球速帯
上は2021年、下は今回(10月23日)の球速帯です。
今回はストレートの球速が154km/h以上を連発していて、フォークとスライダーも140km/h台前半が多かったです。特にスライダーは前の試合から球速が速く、カットボールに近い球種になっています。
回別平均球速
今回は回を重ねても球速が低下しませんでした。3回までは球速がしていっていますが、4-6回は約154km/hと速かったです。
まとめ
①ストレート73%と多投
②ストレートが自己最高の空振率13.4%、見逃率32.8%
③平均球速154.3km/h(NPB先発2位相当)
④最高球速157km/h、最低球速151km/h
⑤6回まで球速維持
今回は「佐々木朗希投手が自己最高の平均球速154.3キロ、11奪三振(2021年10月23日投球分析)」を紹介しました。
今回はストレートが自己最高の投球割合73%、空振率13.4%、見逃率32.8%、奪三振6個、平均球速154.3km/hでした。
次回登板は30日の日本ハム戦が予定で、今季最終登板になります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません