第155回 【西武】2022年新外国人オグレイディ選手の打撃分析
11月13日、西武がパドレス傘下のブライアン・オグレイディ内野手兼外野手 (28)を補強リスト最上位に位置付け、獲得交渉を行っているという報道がありました。
その後の26日、西武が入団が決定したと正式に発表しました。背番号は30。
そのため、今回は「【西武】2022年新外国人オグレイディの打撃分析」を紹介します。
使用するデータは2019年~2021年のBaseball Savantとfangraphsです。
基本情報
メジャー経験は少なめ
所属球団 | シンシナティ・レッズ (2019) タンパベイ・レイズ (2020) サンディエゴ・パドレス (2021) |
ポジション | 外野手、一塁手 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 1992年5月27日(29歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 97.5 kg |
3Aでは走攻守で安定して活躍
100打席近くメジャーでプレーしましたが、結果を残せませんでした。
ただし、3Aでは3年連続で打率.280以上、OPS.900以上と安定して活躍しています。特に2019年は112試合で打率.280、28本、71打点、20盗塁と走攻守で活躍しました。直近の2021年は74試合で打率.281、15本、44打点、10盗塁でした。
守備位置はファースト、レフト、センター、ライトで、主にセンターとライトを守っていました。
左は対戦数が少なく、苦手
メジャーでは左との対戦数が少ないです。成績としては苦手そうです。
チャンスにはかなり弱い
打率、OPSが得点圏でかなり下がるので、チャンスにはかなり弱そうです。
ただし、3Aではしっかり打点を挙げているので、チャンスに強くなっている可能性はあります。
若いカウントの方が得意
表の左上の若いカウントでの成績が良いです。ただツーストライクは打率が非常に悪いですが、本塁打は打っています。
このことから追い込まれても当てにいかず、フルスイングするタイプみたいです。
インロー、アウトハイが苦手
インハイからアウトローの斜めラインはそこそこ打っています。
一方、インローとアウトハイは苦手です。
速球は得意だが、速い変化球は苦手
ストレートやツーシームなどの速球は得意です。
一方、スプリットやカットボールなどの速く小さい変化球は苦手です。
遅い変化球はそこそこ打っています。
135~145の半速球が苦手
145km/h以上の速球系、135km/h以下の遅い変化球は打っています。
その間の135-145km/hの半速球は苦手としています。
プルヒッター
ヒット、ホームランの大半が引っ張り方向のプルヒッターです。
打球速度は並、角度とバレル率はやや高い
メジャー中央値と比べて打球速度は並、打球角度は高く、バレル率は7.7%とやや高いです。
まとめ
①3Aでは走攻守で安定して活躍
②左とは対戦が少ない
③チャンスには弱い
④若いカウントの方が得意
⑤インロー、アウトハイが苦手
⑥速球は得意だが、速い変化球は苦手
⑦135~145の半速球が苦手
⑧典型的なプルヒッター
⑨バレル率はやや高い
今回は「【西武】2022年新外国人オグレイディの打撃分析」を紹介しました。
走攻守の3拍子が揃った選手で、3Aでは打率、ホームラン、盗塁など安定した成績を残しています。ただ3Aでも三振が多いです。
メジャーではチャンスに弱く、三振が多いです。ただ、四死球は多く、打撃全体としてはメジャー平均並です。
長打力があるので、日本ではチャンスで打てるかが大事になりそうです。