第296回 【ソフトバンク】2023年新外国人ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打撃分析

2023年2月9日

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の総評
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の総評

2022年11月10日、福岡ソフトバンクホークスが新外国人選手として元マーリンズのウィリアンズ・アストゥディーヨ選手(31)を獲得する見込みであると複数の報道機関で報道されました。

その後、12月20日に福岡ソフトバンクホークスが正式に獲得したと発表しました。

今回はそんな「【ソフトバンク】2023年新外国人ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打撃分析」を紹介します。

使用するデータはBaseball SavantFanGraphsです。

2023年新外国人の記事一覧

1. 基本情報

超ユーティリティ

所属球団ミネソタ・ツインズ (2018 – 2021)
マイアミ・マーリンズ (2022)
ポジション三塁手、捕手、一塁手、二塁手、外野
投打右投右打
生年月日1991年10月14日(31歳)
身長175.3 cm
体重102.1 kg
基本情報

2. 年度成績

驚異の三振率5%

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の年度別成績
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の年度別成績

MLB通算で打率.26716本塁打OPS.687で、3A通算で打率.31039本塁打OPS.864です。

三振率は5%(MLB平均23%)と驚異的な数字です。ただしボール球スイング率42.3%と非常に高いことから選球眼は悪そうです。またフリースインガーであるため通算24個と併殺打が多いです。

打撃の特徴は「コンタクト能力が高い」「四死球が非常に少ない」「三振が非常に少ない」などが挙げられます。

守備はメインが三塁ですが、遊撃以外の8ポジションでプレーした経験がある超ユーティリティプレイヤーです。早速藤本監督は第三捕手としての構想を描いているみたいです。ただし、成績を見る限りは失策はやや多く守備範囲が狭いことから平均以下の守備能力と考えられます。

走力は「1塁までの到達タイム」や「スプリントスピード」の両方で平均以下の数字なので、走力は平均以下と考えられます。

やきゅまる
やきゅまる
三振が少なく、長打力があるのが魅力だね

3. 対左右成績

対右投手の方がやや得意

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の対左右成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の対左右成績
(MLB2018-2022年)

対右投手のOPS.698とMLB平均以上で、右投手をやや得意としています。

ただし、そこまで成績に左右差が無いです。

やきゅまる
やきゅまる
あまり左右差が無いね

4. 得点圏成績

チャンスはやや苦手

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の得点圏成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の得点圏成績
(MLB2018-2022年)

得点圏ではOPS.594と、チャンスはやや苦手です。

5. カウント別成績

初球〇

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手のカウント別成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手のカウント別成績
(MLB2018-2022年)

明らかに初球や早いカウントでの成績が良いです。

また初球の打数が多いことから分かるように、初球スイング率が48.8%(MLB平均29.5%)と超積極的に振ってくるタイプです。

やきゅまる
やきゅまる
超早打ちだね

6. コース別成績

左投手のアウトコース○

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手のコース別成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手のコース別成績
(MLB2018-2022年)

左投手アウトコースが得意です。

またボールゾーンも関係なく打つ悪球打ちです。

やきゅまる
やきゅまる
インハイが苦手そう

7. 球種別成績

対変化球○

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の球種別成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の球種別成績
(MLB2018-2022年)

対戦数が少ないスプリットナックルカーブを除いて考えた場合、ツーシームは苦手そうですが変化球は得意そうです。

特にスライダーは本塁打6本も打っており得意そうです。

やきゅまる
やきゅまる
苦手なのが日本では少ないツーシームというのは良かったね

8. 打球方向別成績

ホームランは引っ張り

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球方向別成績(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球方向別成績
(MLB2018-2022年)

打球方向はほぼMLB平均ですが、ホームランはレフト方向が多く、引っ張ってホームランを打つ打者です。

やきゅまる
やきゅまる
逆方向のホームランは期待出来ないね

9. 打球種類成績

ゴロが少ない

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球種類(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球種類
(MLB2018-2022年)

ポップフライが11%と非常に多いです。

ただゴロ率40%とゴロが少ないことから、コンタクト能力が高そうです。

10. 打球速度・角度

バレル率低い

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球速度と角度(MLB2018-2022年)
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打球速度と角度
(MLB2018-2022年)

凡打の打球速度はMLB平均くらいですが、安打などの捉えた打球速度はMLB中央値より遅いです。またバレル率3.5%とかなり低いです。

まとめ

ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の総評
ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の総評
まとめ

①MLB通算.267、16本、OPS.687
②3A今季.307、16本、OPS.912
③三振率5%(MLB平均23%)
④超早打ちで四死球少ない
⑤ショート以外守れる超ユーティリティ
⑥走力は平均以下
⑦対左、チャンスはやや苦手
⑧初球スイング率48.8%と高くて初球○
⑨選球眼✕
⑩悪球打ち
⑪左投手アウトコースが得意
⑫対変化球○
⑬ツーシーム✕
⑭ゴロが少ない
⑮バレル率低い

今回は「【ソフトバンク】2023年新外国人ウィリアンズ・アストゥディーヨ選手の打撃分析」を紹介しました。

MLB通算で打率.26716本塁打OPS.687で、3A通算で打率.31039本塁打OPS.864です。

三振率は5%(MLB平均23%)と驚異的な数字です。ただしボール球スイング率42.3%と非常に高いことから選球眼は悪そうです。

打撃の特徴は「コンタクト能力が高い」「四死球が非常に少ない」「三振が非常に少ない」「超早打ち」「対左投手✕」「チャンス✕」「併殺打多い」などが挙げられます。

守備はメインが三塁ですが、遊撃以外の8ポジションでプレーした経験がある超ユーティリティプレイヤーです。早速藤本監督は第三捕手としての構想を描いているみたいです。ただし、成績を見る限りは失策はやや多く守備範囲が狭いことから平均以下の守備能力と考えられます。

やきゅまる
やきゅまる
長所短所が極端でとても個性が強い選手だね