第165回 【KIA】2022年新外国人ブリトー選手の打撃分析
2021年11月30日、中日が2022年の新外国人候補として、今季ヤンキース傘下でプレーしたソクラテス・ブリトー外野手(29)を獲得調査しているという報道が出ました。
しかし、2021年12月27日に韓国プロ野球(KBO)のKIAタイガースがソクラテス・ブリトー外野手(29)と1年契約を結んだと発表しました。年俸は契約金を含め60万ドル(約6600万円)で、最大30万ドル(約3300万円)の出来高。
そのため、今回は「【KIA】2022年新外国人ブリトー選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
去年、今年はメジャーでの出場なし
所属球団 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス (2015 – 2016, 2018) トロント・ブルージェイズ (2019) |
ポジション | 外野手 |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1992年9月6日(29歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 93 kg |
走力が最大の武器
打数が少ないですが、メジャーでは通算打率.179、OPS.525とイマイチな成績でした。一方、3Aでは通算打率.287、53本、OPS.806と好成績を収めています。ただ四死球はやや少なく、三振はやや多く、本塁打率はやや低いです。
守備機会が少ないので参考程度ですが、レフトとライトはUZRがプラスなので平均以上の守備は期待できます。ただ、全ポジションで失策抑止がマイナスとエラーが多い選手です。
走力は1塁までの到達タイムが4.13秒と速く、特にスプリントスピードは4年とも29後半[ft/秒]と非常に速いです。このスプリントスピードは大谷翔平選手以上の速さで、三塁打も非常に多いです。
左は対戦数が少なく、苦手
左右どちらも対戦数が少なく、成績が悪いです。ただ、右投手の方が全体的に成績が良いので、右投手の方が得意かもしれません。
チャンスはやや強い
得点圏の方が全体的に成績が良いので、ややチャンスに強いと考えられます。
若いカウントの方が得意
若いカウントの方が得意です。
ローボールヒッターの悪球打ち
対右投手の時が顕著ですが、低めの方が成績が良いローボールヒッターです。特徴的なのは低めのボールゾーンをかなり打っていて、2割以上の成績を収めていることから低めの悪球打ちが得意みたいです。
落ちる球が苦手
スプリット、カットボール、チェンジアップなどの落ちる球が苦手です。
遅い球が苦手
どちらかというと140km/h以下の遅い球が苦手です。
打球方向比率は普通
引っ張り42%とMLB平均37%よりやや高いですが、極端に高いわけではないです。
3Aでも毎シーズン40%前後なので、打球方向はMLB平均くらいの打者と言えそうです。
ただ逆方向へのホームランはあまり期待出来そうにありません。
打球速度、角度はほぼMLB平均
打球速度、打球角度はほぼMLB平均です。バレル率7.9%とやや高いので、長打は少し期待出来そうです。
打球種類はMLB平均並
打球種類の比率はほぼMLB平均並です。
まとめ
①3Aでは打撃が好成績
②守備は平均以上だがエラー多い
③スプリントスピードは29後半[ft/秒]と俊足
④チャンスはやや得意
⑤ローボールヒッターの悪球打ち
⑥落ちる球が苦手
⑦遅い球が苦手
⑧打球方向比率は普通
⑨バレル率7.9%とやや高い
⑩打球速度、角度はMLB平均
今回は「【KIA】2022年新外国人ブリトー選手の打撃分析」を紹介しました。
3Aでは通算打率.287、53本、OPS.806と好成績を収めています。四死球はやや少なく、三振はやや多く、本塁打率はやや低いです。
守備は平均以上ですがエラー多いです。走力は1塁までの到達タイムが4.13秒と速く、特にスプリントスピードは4年とも29後半[ft/秒]とMLBトップ10レベルに速いです。
特徴的なのは低めのボールゾーンをかなり打っていて、2割以上の成績を収めていることから低めの悪球打ちが得意みたいです。ただ落ちる球と遅い球が苦手です。
打球方向、速度、角度はMLB平均くらいですがバレル率7.9%とやや高いので、それなりに長打は期待出来そうです。