第63回 【選抜】中京大中京・畔柳亨丞投手の投球分析(2021年3月25日)
畔柳享丞投手は躍動感のあるフォームから、MAX151km/hのストレートを投げ込む世代を代表する投手の1人。(通称BIG4)
制球力も高く、スライダー、チェンジアップもキレがあり、三振を多く獲る投球スタイルです。
今回は3月25日の専大松戸との試合での「中京大中京・畔柳亨丞投手の投球分析」を紹介します。使用しているデータはスポナビライブのデータです。
1. 対左右成績
少し右打者に打たれましたが、四死球も少なく、安定した投球内容でした。
2. 投球割合
畔柳投手の球種はストレート、フォーク、チェンジアップ、スライダー、カーブの5球種と多彩です。
フォークは1球しか投げていませんので、実質4球種をバランス良く投げていました。
右打者にスライダー、左打者にチェンジアップを多く投げるセオリー通りの投球です。
球種のバランスが良い
変化球は序盤はカーブ、中盤はスライダーとチェンジアップ、終盤はカーブを多投していました。
そのため上手く打者の目先を変えられていたと思います。
試合の組立が上手いね
3. コース別投球数
ストレートは高め、特にアウトハイが中心です。これは変化球を活かすために高めにわざとなげている印象でした。真ん中の投球数が極端に少ないことから分かるように制球力が高いです。
チェンジアップは低め、スライダーはアウトコースに制球されています。ただスライダーは高めに少し浮いていました。カーブも空振りを獲るボールは右下へ、カウントを取る時は両コースに投げ分けられています。
それぞれの球種の特性を活かした意図のある配球がされています。
全ての変化球の制球力が高い