第91回 【プロ野球】セ・リーグ6球団の2021年度成績(前年度比較・視覚化)
今回は「【プロ野球】セ・リーグ6球団の2021年度成績(前年度比較・視覚化)」を紹介します。
数字が苦手な人でもひと目で贔屓のチームの長所と短所が分かるように視覚化してみました。
成績は他5球団との相対評価で1位が「5」、最下位が「1」になっています。今回使用したのはスポナビライブのデータです。
パ・リーグについては下記を参照してください。
1. 総合成績
ヤクルト
投手成績は先発・リリーフのどちらも防御率が良化して失点が減りました。
野手成績では打率が上がったのが得点の増加に繋がりました。
阪神
リリーフが大きく成績を落としていますが、先発の防御率が良くなったため、前年度と失点は変わりませんでした。
野手成績では打率が少し上がりました。
巨人
投手成績は先発・リリーフのどちらも防御率が悪化して失点が増えました。
野手成績では打率が下がったのが得点の減少に繋がりました。
広島
栗林投手のおかげでリリーフの防御率が良化しましたが、先発の防御率が悪化したため、前年度と失点は変わりませんでした。
野手成績は打率、本塁打が少し落ちてしまったため得点が少し減少しました。
中日
元々優秀だったリリーフがさらに成績を上げたため、失点が少なくなりました。
野手成績は打率も下がり、さらに得点力が落ちました。
横浜
投手成績は先発・リリーフのどちらも防御率が悪化して失点が増えました。
野手成績は打率、本塁打が少し落ちてしまったため得点が少し減少しました。
順位との相関係数
順位とは「盗塁>先発>得点」の順で強い相関がありました。
このことから今年のセ・リーグは走塁意識が高く、先発が安定していて、得点力が高いチームの順位が高かったと言えます。
2. 投手成績
ヤクルト
全体的に成績が良化して、失点が大幅に減りました。ただ被本塁打だけは神宮球場の影響で相変わらず、最下位でした。
阪神
スアレス投手という絶対的守護神がいたにも関わらず、リリーフの防御率がリーグトップから一気に下がりました。ただし、先発の防御率が良くなったため、前年度と失点は変わりませんでした。
巨人
先発・リリーフのどちらも防御率が悪化して失点が増えました。
広島
栗林投手のおかげでリリーフの防御率が良化しましたが、先発の防御率が悪化したため、前年度と失点は変わりませんでした。
中日
前年度よりも被本塁打が減ったため、元々優秀だったリリーフがさらに成績を上げました。
意外なのは最多奪三振のタイトルを獲った柳投手がいるにも関わらず、奪三振が少なくなったことです。
横浜
前年度から全ての項目で成績を落としました。
実力がある投手は多いと思うので、来年は怪我などのコンディションをいかに整えられるかが重要になりそうです。
失点との相関係数
失点とは「先発>WHIP>与四死球>被打率」の順で強い相関がありました。
奪三振に関しては、むしろ負の相関がありました。
このことから今年のセ・リーグは先発が安定していて、WHIP(与四死球や被打率など)が優秀なチームの失点が低かったと言えます。
3. 野手成績
ヤクルト
打率、出塁率、長打率、得点圏打率が大幅に上がったため、得点の増加に繋がりました。
阪神
打率、出塁率、長打率、得点圏打率がやや上がりましたが、本塁打はやや下がったためか得点は前年度並みでした。
巨人
打率、出塁率、得点圏打率、盗塁が大きく下がったため、得点の減少に繋がりました。
広島
打率はやや上がりましたが、出塁率と盗塁が下がったため、得点の減少に繋がりました。
中日
打率までがリーグ最下位になってしまい、得点は他5球団とさらに大きな差が生まれました。
横浜
打率と本塁打が減ったため、得点力が下がってしまいました。
ただ出塁率、得点圏打率は上がっているので、さらに打線として機能する可能性はあります。
得点との相関係数
得点とは「出塁率>長打率>本塁打>得点圏打率」の順で強い相関がありました。
三振に関しては負の相関がありました。
このことから今年のセ・リーグはOPSが高く、得点圏打率が高いチームの得点が高かったと言えます。
盗塁は不思議で、得点とは相関が無いのに、順位とは一番相関が強かったです。
4. まとめ
①「盗塁>先発>得点」の順で、順位と強い相関
②「先発>WHIP>与四死球>被打率」の順で、失点と強い相関
③「出塁率>長打率>本塁打>得点圏打率」の順で、得点と強い相関
④「失点と奪三振」と「得点と三振」は負の相関
今回は「【プロ野球】セ・リーグ6球団の2021年度成績(前年度比較・視覚化)」を紹介しました。
数字だと他球団との差が分かりにくかったりしますが、視覚化することでひと目で贔屓のチームの長所と短所が分かるようになりました。