第101回 【佐々木朗希】プロ初勝利(2021年5月27日投球分析)
4. 球種別成績
上は前回(5月16日)、下は今回(5月27日)の球種別成績です。
前回と違い、打たれた安打は全てストレートでした。
変化球の投球数はそれほど差がありませんが、変化球の被打数が11から4に減少しています。これは変化球がほとんどストライクゾーンに投げていなかったためだと考えられます。
またストレートを打たれた全打席で一球もストライクゾーンに変化球を投げていませんでした。そのため、打者は完全にストレートに絞っていたためヒットを打たれたと考えられます。
5. 球速
平均球速・MAX球速
注目の球速は平均球速が150.8km/h、MAX球速が154km/hで、前回(5月16日)とほぼ同じくらいの値でした。
全球種の球速帯
前回(5月16日)と同様にストレートの球速は安定して150前半を出していました。フォークとスライダーはほぼ同じで130km/h台後半でした。
回別平均球速
前回(5月16日)と同様にストレートの球速が4,5回は減速しています。ストレートの投球割合が高いのが原因かもしれません。
まとめ
①高めのボールゾーンに一球も投げていない
②ストライクゾーンへの変化球がほとんど無い
③ストレートの制球が良い
④平均球速は150.8km/h、MAX球速が154km/h
⑤ストレートの球速が4,5回は減速
今回は「【プロ初勝利】佐々木朗希投手の投球分析(2021年5月27日)」を紹介しました。
球種はストレート、フォーク、スライダーの3球種のみで、高めのボールゾーンに一球も投げていませんでした。ストライクゾーンへの変化球がほとんど無いため、ストレートを打たれたと考えられます。
相変わらずストレートの制球が良く、自滅は無さそうです。球速は平均球速が150.8km/h、MAX球速が154km/hでした。
ストレートの球速が4,5回は減速しているので、変化球でカウントを取れるともう少し投球が楽になって長い回を投げれそうです。