第203回 【プロ野球】2022年新外国人の成績一覧・ランキング(投手編)
3月中旬になって入国制限が緩和され、新外国人も続々オープン戦に出場するようになりました。
「贔屓球団の新外国人選手って、他球団と比べてどうなの?」とか思ったりしたので、今回は「【プロ野球】2022年新外国人の成績一覧・ランキング(投手編)」を紹介します。
野手編や個々の選手の投球分析については下記の過去記事を参照して下さい。
データはBaseball SavantとFanGraphsを使用します。
1. 【投手】2022年新外国人の成績一覧
2022年新外国人投手の昨年の成績一覧、MLBでの登板が無い投手は3AまたはKBOのデータです。ボー・タカハシ投手はシーズン中に3AからKBOに移籍したので、両方を載せています。
2. 防御率ランキング
防御率の1位はMLBはA.J.コール投手、3Aはワゲスパック投手、KBOはA.スアレス投手でした。
3. 被打率ランキング
被打率の1位はMLBはA.J.コール投手、3Aはターリー投手、KBOはA.スアレス投手でした。
4. 奪三振率ランキング
奪三振率の1位はMLBはチャットウッド投手、3Aはターリー投手、KBOはボー・タカハシ投手でした。
5. 与四死球率ランキング
与四死球率の1位はMLBはA.J.コール投手、3Aはウィルカーソン投手、KBOはA.スアレス投手でした。
6. 防御率・被打率のグラフ
防御率4.00以下・被打率.250以下なのは、「MLBではA.J.コール投手、エンス投手、アンダーソン投手の3人」、「3Aではウィルカーソン投手とワゲスパック投手の2人」、「KBOではA.スアレス投手の1人」です。
コディ・ポンセ投手、チャットウッド投手、ターリー投手は被打率は低いにも関わらず、防御率が悪いです。
ヤクルト、広島、日本ハムは被打率が低い投手を望んでいる傾向が見られますが、巨人はあまり気にして無さそうです。
7. 奪三振率・与四死球率のグラフ
奪三振率が高く、与四死球率が低いのは、「MLBではA.J.コール投手、カイル・ケラー投手、エンス投手、アンドリース投手の4人」、「3Aではウィルカーソン投手、ワゲスパック投手、ボー・タカハシ投手の3人」、「KBOではA.スアレス投手、ボー・タカハシ投手の2人」です。
奪三振率8を超えている投手が多いことから、多くの球団が新外国人に「三振を獲れること」を望んでいると考えられます。
一方、与四死球率は4以下と5以上に2分化されています。ヤクルト、阪神、西武は与四死球率が良い投手を望んでいる傾向がありますが、日本ハムは与四死球率をあまり気にして無さそうです。
まとめ
①MLB成績的にA.J.コール投手、エンス投手が優秀
②3A成績的にワゲスパック投手、ウィルカーソン投手が優秀
③ヤクルト、広島、日本ハムは「被打率が低い投手」を獲得傾向
④巨人は被打率を気にしていない
⑤多くの球団が「奪三振率の高い投手」を獲得傾向
⑥ヤクルト、阪神、西武は「与四死球率が低い投手」を獲得傾向
⑦日本ハムは与四死球率を気にしていない