第208回 【プロ野球】2022年新外国人のストレート比較
3月中旬になって入国制限が緩和され、新外国人も続々オープン戦に出場するようになりました。
「贔屓球団の新外国人選手って、他球団と比べてどうなの?」とか思ったりしましたので、今回は「【プロ野球】2022年新外国人のストレート比較」を紹介します。
個々の選手の投球分析については下記の過去記事を参照して下さい。
データはBaseball SavantとFanGraphsとSTATIZのデータを使用します。
1. 平均球速ランキング
平均球速159.0km/hとゲレーロ投手がダントツの1位です。これは2021年MLB全体でも3位相当の球速です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
右投手は4人、左投手は3人がMLB平均以上で、ウィルカーソン投手だけがNPB平均の145.5km/h以下でした。
2. 最高球速ランキング
最高球速167.4km/hとゲレーロ投手がダントツの1位です。
これは2021年MLB全体でも1位相当の球速です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
3. 回転数ランキング
2608回転とビドル投手が1位です。
これは2021年MLB全体でも6位相当の回転数です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
MLB平均以上の投手が9人もおり、回転数が多い投手が多いです。
4. ホップ成分ランキング
ホップ成分47.6cmとクリスキー投手が1位です。
これは2021年MLB全体でも46位相当のホップ成分です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
MLB平均以上の投手が11人もおり、NPB球団はホップ成分を獲得の優先事項にしていそうです。
5. シュート成分ランキング
シュート成分30.2cmとジョン・ガント投手が1位で、シュート成分4.6cmとワゲスパック投手が1番スライド気味です。
ジョン・ガント投手は2021年MLB全体でも43位相当のシュート成分です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
6. ストレート被打率ランキング
ストレート被打率.227とエンス投手が1位でした。
エンス投手は2021年MLB全体でも157位のストレート被打率です。※ストレートの投球数100球以上が515人が対象
MLB平均以上の投手が5人しかおらず、ストレート被打率が高い投手が多いです。
7. 平均球速・回転数のグラフ
図の○は右投手、△は左投手を表しています。
平均球速はゲレーロ投手が飛び抜けて速く、ウィルカーソン投手が遅いです。
回転数はビドル投手とターリー投手が飛び抜けていて回転数が多く、A.スアレス投手とワゲスパック投手が少ないです。
平均球速と回転数が両立出来ているのはチャットウッド投手です。
8. 変化量のグラフ
図の○は右投手、△は左投手を表しています。
ホップ成分はMLB平均以上の投手が多いです。
シュート成分は多い投手もいれば、少ない投手もいます。
このことから、NPB球団は新外国人にホップ成分は望みますが、シュート成分に関してはあまり気にして無さそうです。
まとめ
①ゲレーロ投手の球速はMLBトップレベル
②ビドル投手、ターリー投手の回転数はMLBトップレベル
③ホップ成分はMLB平均以上の投手が多い
④シュート成分は十人十色