第234回 【ブルージェイズ】加藤豪将選手の打撃分析(2022年スプリングトレーニング)
2022年4月7日、ブルージェイズが開幕ロースター28選手の発表し、正式に加藤豪将選手が10年目で初のメジャー昇格を果たしました。
その後の4月9日の試合で8回から代走でメジャー初出場。日本人選手としては65人目のMLBプレイヤーになりましたが、4月10日にブルージェイズはブラッドリー・ジマー外野手をトレードで獲得。ベンチ入りの28人枠を空けるために加藤選手をオプションで3Aバファローに降格しました。
しばらくマイナーかと思われましたが、4月14日テオスカー・ヘルナンデス外野手(29)が外腹斜筋を痛め10日間の負傷者リスト入りしたため、わずか4日で再昇格しました。
そして、4月27日にとうとうメジャー初安打となる二塁打を打ちました。
「加藤豪将選手ってどんな選手?」と思ったので、今回は今年のスプリングトレーニングのデータを主に使って、「【ブルージェイズ】加藤豪将選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
所属球団 (3A) | ニューヨーク・ヤンキース傘下 (2013 – 2019) マイアミ・マーリンズ傘下 (2020) サンディエゴ・パドレス傘下(2021) トロント・ブルージェイズ(2022 -) |
ポジション | 二塁手、一塁手、三塁手、左翼手、遊撃手、右翼手 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 1994年10月8日(27歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 89.4 kg |
2. 年度成績
打撃成績
3A昇格後の2年間で打率.294、19本塁打、OPS.846、16盗塁と活躍をしています。
打撃の特徴は「コンタクト能力が高い」「長打も打てる」「四死球が多い」などが挙げられます。
守備成績
守備は内野がメインですが、外野も守れるユーティリティープレーヤーです。
出場数が一番多い二塁の守備率を見る限り、守備能力は高そうです。
今季ブルージェイズに昇格後は捕手と投手も練習しているようなので、メジャーに定着出来れば全ポジションを守ることもありそうです。
3. 対左右成績
右投手が得意
対右投手の打率.375、OPS1.046と得意としています。
4. 得点圏成績
チャンスはやや苦手
スプリングトレーニングでは得点圏では7打数1安打とチャンスはやや苦手そうです。四死球が多くて出塁率が高いので、どちらかというとチャンスメーカータイプです。
メジャー初安打も
5. カウント別成績
初球○
MLB2022年スプリングトレーニングのカウント別の成績です。
初球など早いカウントでの打率が高いです。
6. コース別成績
ハイボールヒッター
2022年スプリングトレーニングのヒット8本中7安打が高めとハイボールヒッターです。
凡打も含めて、真ん中付近のボールを打ってるので、選球眼は良いと考えられます。
一方、右投手のアウトローのツーシームは苦手そうです。
7. 球種別成績
ストレートとカーブが得意?
ストレートを7打数4安打、カーブを3打数3安打しているので、ストレートとカーブが得意そうです。
一方、ツーシームとチェンジアップは打ててないので、苦手なのかもしれません。
8. 球速別成績
速球〇
150km/h以上や155km/h以上も打っているので速球に強いと考えられます。
一方、135km/h以下の遅い球も打てているので、緩急にも強そうです。どちらかというと中間球がやや苦手そうです。
9. 打球方向別成績
広角に打てる
逆方向44%、3Aでも逆方向の比率が高く、広角に打っています。
10. 打球種類成績
フライヒッター
3Aと2022年スプリングトレーニングの打球種類比率です。
どの年もフライ率30%以上とかなりフライヒッターです。
11. 打球速度・角度
打球速度遅い・打球角度〇
ヒットの打球速度がMLB平均比べると打球速度が遅いです。一方、打球角度は高いです。
打球に角度を付けるのが上手い打者と考えられます。
まとめ
①3A通算で打率.294、19本塁打、OPS.846、16盗塁
②超ユーティリティープレーヤー
③対右投手○
④チャンスはやや苦手
⑤初球○
⑥ハイボールヒッター
⑦ストレートとカーブが得意?
⑧ツーシームとチェンジアップは苦手?
⑨速球〇
⑩広角に打てる
⑪フライヒッター
⑫選球眼〇
⑬打球速度遅い・打球角度〇
今回は「【ブルージェイズ】加藤豪将選手の打撃分析」を紹介しました。
3A昇格後の2年間で打率.294、19本塁打、OPS.846、16盗塁と活躍をしています。
打撃の特徴は「コンタクト能力が高い」「長打も打てる」「四死球が多い」「対右投手〇」「初球〇」「ハイボールヒッター」「速球〇」「広角打法」「フライヒッター」などが挙げられます。
ストレートとカーブが得意そうですが、ツーシームとチェンジアップは打ててないので、苦手なのかもしれません。
打球速度は速くないですが、打球に角度を付けるのが上手く、バランスも良い打者なので、メジャーに定着出来れば率は残せそうです。