第241回 【ヤクルト】2022年新外国人パトリック・キブレハン選手の打撃分析
2022年4月29日、ヤクルトは新外国人選手として元ホワイトソックス傘下のパトリック・キブレハン(32)を獲得したと発表しました。
5月24日には神宮クラブハウスで入団会見を行いました。
昨夏の東京五輪では、米国代表として日本でプレーした経験を持ちます。背番号は「2」。
今回はそんな「【ヤクルト】2022年新外国人パトリック・キブレハン選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
右の大砲候補
所属球団 | サンディエゴ・パドレス (2016) シンシナティ・レッズ (2016–2017) アリゾナ・ダイヤモンドバックス (2018) サンディエゴ・パドレス (2021) ホワイトソックス傘下3A (2022) |
ポジション | 右翼手、左翼手、一塁手、三塁手、中堅手 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1989年12月12日(32歳) |
身長 | 188 cm |
体重 | 97 kg |
2. 年度成績
3Aでは本塁打を安定して打っている
MLB通算で打率.208、10本塁打、OPS.706で、3A通算で打率.263、106本塁打、OPS.813です。
打撃の特徴は「コンタクト能力が低い」「長打力が高い」「四死球と三振は平均的」などが挙げられます。
守備は右翼、左翼、一塁、三塁、中堅を守った経験がありますが、UZRの成績を見る限りは高い守備能力は期待出来なさそうです。UZRは外野はマイナスですが、内野はプラスなので内野の方が得意そうです。
走力は5年前のデータですが、1塁までの到達タイムやスプリングトレーニングの両方で平均以上の数字なので、走力は平均以上はありそうです。ただし、3Aでも盗塁を多くしてないので、積極的に走るタイプでは無さそうです。
3. 対左右成績
対左投手は得意
対左投手のOPS.802と高く、左投手を得意としています。
打率は低いですが、長打率は.478もあるので、左投手から長打が期待出来ます。
4. 得点圏成績
チャンスはやや得意
得点圏ではOPS.758と、チャンスはやや得意といえます。
特に得点圏での出塁率が高いので、チャンスでガンガン打つタイプではなく、じっくり好球必打するタイプみたいです。
5. カウント別成績
初球〇
明らかに初球やボール先行での成績が良いです。
6. コース別成績
アウトコース〇
明らかにアウトコースを得意としています。一方、アウトハイを除いて高めは苦手で、ローボールヒッターです。
インローも苦手ですが、低めのボールゾーンは打数も多くてそこそこ打ってます。
7. 球種別成績
対カーブ×
21打数2安打8三振とカーブをかなり苦手としています。ナックルカーブも成績が悪いので、カーブ系は苦手そうです。
一方、OPS9を超えているツーシームとチェンジアップは得意としています。
8. 打球方向別成績
広角打法
逆方向にも31%飛ばしていて、広角に打球が打てる打者です。
9. 打球種類成績
フライとゴロの比率は平均的
通算のフライとゴロの比率はMLB平均くらいで、極端に打球を打ち上げるタイプでは無さそうです。
10. 打球速度・角度
打球速度が速い
安打などの捉えた打球速度はMLB中央値より速いです。またMAX打球速度は195km/hとMLBトップクラスです。
一方、打球角度は平均的で、コンタクト能力も低いため、打球速度の割にバレル率は8%止まりです。
まとめ
①3Aでは本塁打が安定
②打率は低いが、長打率が高い
③四死球と三振は平均的
④守備は外野と一塁、三塁
⑤内野の方が得意
⑥守備と走塁は平均くらい
⑦対左投手は得意
⑧チャンスはやや得意
⑨初球〇
⑩アウトコース〇
⑪ローボールヒッター
⑫悪球打ち
⑬対カーブ×
⑭広角打法
⑮打球速度○
今回は「【ヤクルト】2022年新外国人パトリック・キブレハン選手の打撃分析」を紹介しました。
MLB通算で打率.208、10本塁打、OPS.706で、3A通算で打率.263、106本塁打、OPS.813です。
守備は右翼、左翼、一塁、三塁、中堅を守った経験がありますが、UZRの成績を見る限りは高い守備能力は期待出来なさそうです。UZRは外野はマイナスですが、内野はプラスなので内野の方が得意そうです。
走力は平均以上はありそうです。ただし、3Aでも盗塁を多くしてないので、積極的に走るタイプでは無さそうです。
打撃の特徴は「コンタクト能力が低い」「長打力が高い」「四死球と三振は平均的」「対左投手は得意」「初球〇」「アウトコース〇」「ローボールヒッター」「悪球打ち」「対カーブ×」などが挙げられます。
広角に打て、打球速度が速いので、狭い神宮球場では逆方向の本塁打も期待出来ます。