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第323回 【侍ジャパン】ラーズ・ヌートバー選手の打撃分析(2022年)

2023年2月16日

ラーズ・ヌートバー選手の総評

2023年1月11日、侍ジャパンの栗山英樹監督はカージナルスのリードオフネットのラーズ・ヌートバー外野手(25)のWBC日本代表入りが内定したことを明言しました。

ヌートバー選手は母親が日本人で出場資格を満たしており、日系選手としては初の侍ジャパン入りとなります。

2021年6月にMLBデビューを飾ったばかりですが、走攻守のデータがMLB上位レベルの超有望株の外野手です。

今回はそんな「【【侍ジャパン】ラーズ・ヌートバー選手の打撃分析(2022年)」を紹介します。

使用するデータはBaseball SavantFanGraphsです。

やきゅまる
侍ジャパンではセンターがメインかな?

1. 基本情報

打席に入ると「ヌーート!」と声援を送られる人気者

所属球団セントルイス・カージナルス (2021-2022)
ポジション右翼、中堅、左翼
投打右投左打
生年月日1997年9月8日(25歳)
身長190.5 cm
体重95.3 kg
基本情報

ハンカチ世代の高校日本代表の米国遠征時、一部の選手を預かるホストファミリーがカリフォルニア州のヌートバー家だったみたいです。

やきゅまる
どこに将来の侍ジャパン選手がいるか分からないね

2. 年度成績

四死球率が驚異の15%

ラーズ・ヌートバー選手の年度別打撃成績

今季MLBで108試合、打率.22814本塁打OPS.788

打率は低いですが四死球率は脅威の15%と高く出塁率.340もあります。3A通算でも四死球率14%と高いことから選球眼が非常に良い選手です。

打撃の特徴は「四死球が多い」「三振が少ない」「左投手が得意」「プルヒッター」「コンタクト能力は低い」「速球が得意」「打球速度が速い」などが挙げられます。

やきゅまる
四死球が多く三振が少ないのは短期決戦に向いてるね

肩・守備・走力もレベルが高い

ラーズ・ヌートバー選手の年度別守備・走塁成績

守備はメインが右翼で、中堅左翼も守れます。

最速96.7mph(154.7km/h)の強肩で、外野手部門でMLB11位の補殺数8でした。

「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」から走力はMLB上位レベルと考えられますが、盗塁は少ないです。

やきゅまる
侍ジャパンでは中堅での起用がメインになりそうだね

3. 月別成績

7月以降が本来の実力?

ラーズ・ヌートバー選手の月別成績
(MLB2022年)

6月までは打撃が振るわず、3A落ちも経験しました。

しかし、7月以降は77試合で12本塁打、出塁率.374を記録、同期間で大谷選手に次ぐMLB14位のOPS.881を記録しました。

やきゅまる
7月くらいからMLBに慣れたのかな?

4. 対左右成績

左投手が得意

ラーズ・ヌートバー選手の対左右成績
(MLB2022年)

対左投手の打率.273、OPS.846と左投手を得意としてます。

成績が向上した7月以降も左投手に対して打率.292、OPS.917と打ちました。

ただし本塁打率は右投手の方が高いです。

やきゅまる
左打者が多い侍ジャパンとしては左投手に強いのはいいね

5. 得点圏成績

チャンスはやや得意

ラーズ・ヌートバー選手の得点圏成績
(MLB2022年)

得点圏打率.262とチャンスはやや得意です。

ただ長打率は低く、OPSは得点圏でそれほど上がっていません。

ただし7月以降の得点圏打率.341OPS 1.046とチャンスでかなり打ちました。

やきゅまる
得点圏ではコンタクトを意識してるのかな?

6. カウント別成績

慎重打法

ラーズ・ヌートバー選手のカウント別成績(MLB2022年)

初球スイング率24.8%(MLB平均29.5%)と慎重なタイプですが、初球の打率が高いです。特に7月以降は初球打率.500でした。

ゾーンコンタクト率79.4%(MLB平均82.0%)とコンタクト能力は平均以下です。

やきゅまる
コンタクト能力が向上したら打率も上がりそう

7. コース別成績

ハイボールヒッター

ラーズ・ヌートバー選手のコース別成績
(MLB2022年)

左右ともに高めが得意ハイボールヒッターです。

右投手にはインハイ、左投手にはアウトハイの成績が良いです。

また高めのボールゾーンの打率が良い悪球打ちです。

やきゅまる
成績が極端だから苦手な低めを攻められそうだね

8. 球種別成績

速球〇、緩急×

ラーズ・ヌートバー選手の球種別成績
(MLB2022年)

ストレートカットボールなどの速球系は成績が良いです。

一方でカーブナックルカーブなどの緩急系の成績が悪いです。

やきゅまる
速球が得意なのは心強いね

9. 打球方向別成績

プルヒッター

ラーズ・ヌートバー選手の打球方向別成績
(MLB2022年)

引っ張り方向の比率43.3%、本塁打9本とプルヒッターです。

やきゅまる
来年はシフト規制で成績が上がりそうだね

10. 打球種類

ゴロが減れば成績向上

ラーズ・ヌートバー選手の打球種類
(MLB2022)

通算ではほぼMLB平均くらいの比率です。

ラインドライブの打球がやや少なく、フライとゴロが少し多いです。

6月まではゴロ率59%でしたが、成績が向上した7月以降はゴロ率43%とゴロが少なかったです。

やきゅまる
ゴロが減れば一気に覚醒しそう

11. 打球速度・角度

打球速度はMLBトップレベル

ラーズ・ヌートバー選手の平均打球速度と角度
(MLB2022年)

ヌートバー選手の平均打球速度は147.6km/h(91.7マイル)でMLB26位でMLBトップレベルした。またMAX打球速度もMLB平均以上です。

そのためバレル率は12.1%(MLB48位)とかなり高いです。ただ打球角度は低いので、打球角度が上がればもっとバレル率は高くなりそうです。

今オフにトレーニング施設「ドライブライン」で、最新バイオメカニクスを駆使したトレーニングに励んでおり、同施設を訪れた時に103.5マイルだった打球速度が109.2マイルまで上昇したとのことです。

やきゅまる
まだまだ成長段階で今後が楽しみ

まとめ

ラーズ・ヌートバー選手の総評
まとめ

①母親が日本人
②今季MLBで108試合、打率.228、14本塁打、OPS.788
③7月以降はOPS.881(MLB14位)
④四死球率15%(MLB6位)
⑤三振が少ない
⑥最速154.7km/hの強肩
⑦外野守備は平均以上(全ポジでUZR+)
⑧走力はMLB上位レベル
⑨対左投手○(対左.273)
⑩チャンス○(7月以降の得点圏.341)
⑪慎重打法
 ⇒初球スイング率24.8%(MLB平均29.5%)
⑫初球○(7月以降は.500)
⑬コンタクト能力低い
 ⇒ゾーンコンタクト率79.4%(MLB平均82.0%)
⑭速球○、カットボール○
⑮緩急×(カーブ系苦手)
⑯プルヒッター
⑰ゴロが減れば成績向上
(6月まで59%→7月以降43%)
⑱平均打球速度147.6km/h(MLB26位)
⑲バレル率12.1%(MLB48位)
⑳今オフにMAX打球速度が上昇
(103.5マイル→109.2マイル)

2021年6月にMLBデビューを飾ったばかりですが、走攻守のデータがMLBトップクラスの超有望株の外野手です。

今季MLBで108試合、打率.22814本塁打OPS.788

打率は低いですが四死球率は脅威の15%と高く出塁率.340もあります。3A通算でも四死球率14%と高いことから選球眼が非常に良い選手です。

打撃の特徴は「四死球が多い」「三振が少ない」「左投手が得意」「プルヒッター」「コンタクト能力は低い」「速球が得意」「打球速度が速い」などが挙げられます。

守備はメインが右翼で、中堅左翼も守れます。最速96.7mph(154.7km/h)の強肩で、外野手部門でMLB11位の補殺数8でした。

「一塁までの到達タイム」「スプリントスピード」から走力はMLB上位レベルと考えられますが、盗塁は少ないです。