第57回 【前田健太】2021年スプリングトレーニングの投球分析
目次
6. 空振り率・奪三振球種割合
ストレートはホップ成分が増えた影響か、空振り率が上昇しています。チェンジアップは沈まなくなった影響か、左打者の空振り率が減少して、奪三振の割合が減っています。それでも他の投手に比べると十分すぎる数字ではあります。その分、スライダーが左打者の空振り率が増加して、奪三振の割合が増えています。
やっぱりチェンジアップはもう少し沈めた方が良い気がする
7. まとめ
2020年との主な違い
①投球割合はストレートが多く、チェンジアップが少ない
②ツーシームは2km/h以上遅く、カーブも6km/h以上遅い
③リリースが頭寄りで高く、エクステンションも短い
④ストレートはホップ成分が3cm増加
⑤スライダーは変化が少し小さい
⑥チェンジアップは8cm沈んでいない
⑦カーブは変化量が増加
⑧左打者の空振り率はストレートとスライダーが上昇、チェンジアップが減少
今回は「前田健太投手の投球分析(スプリングトレーニング)」を紹介しました。
2020年からの一番の違いはリリースポイントで、リリースポイントの変化が球種に影響していそうです。唯一の不安はチェンジアップが沈まなくなったことですが、何球かは去年並みの変化をしているので、シーズンまでには調整してくれると思います。
おまけ:マエケンチェンジアップについて
前田投手がチェンジアップの投げ方をyoutubeで紹介しています。とても参考になると思うので、チェンジアップを投げたい方はご覧になることをオススメします。特に薬指を人差し指に付けるのは、制球が安定してボールが落ちるので試してみて下さい。
もともとチェンジアップは緩急をつけるだけのボールだったけど、やきゅまるもこれで落ちるようになったよ