第56回 【前田健太】2020年の投球分析

2023年2月9日

今年もスプリングトレーニングで調子が良さそうな前田健太投手。今回は前田健太投手の昨年(2020年)のBaseball Savantのスタットキャストデータを紹介したいと思います。

2021年のオープン戦(スプリングトレーニング)については次回記事にする予定です。

やきゅまる
やきゅまる
今年は主要タイトルを取って欲しいな

1. 基本成績

基本成績(2020年)
基本成績(2020年)

2020年は防御率2.70、奪三振率10.8、与四死球率1.3と全項目でメジャートップクラスの成績を残しました。特にリーグトップのWHIP0.75リーグ2位の被打率.168は素晴らしい数字です。

2020年サイヤング賞は受賞出来ませんでしたが、2021年はさらなる飛躍を期待したいです。

やきゅまる
やきゅまる
これだけの成績なんだから、もっとメディアはマエケンを特集しても良いのでは?

2. 投球割合

前田健太投手の投球割合(2020年)
前田健太投手の投球割合(2020年)

前田投手の球種はストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブの6球種と多彩です。

右打者にはツーシームとスライダー左打者にはチェンジアップとカーブの投球割合が増えます。投球の軸はスライダーとチェンジアップで、スライダーは右打者には51%もの割合で投げています。

ストレートの投球割合は2018年から2020年まで順に41.9%、33.7%、18.8%とかなり減少しています。

やきゅまる
やきゅまる
去年は投球の8割が変化球なんだね

3. コース別投球割合

前田健太投手のコース別投球割合(2020年)
前田健太投手のコース別投球割合(2020年)

前田投手は左右関係なく、アウトローへ投球することを基本にしています。

前田投手は去年ボールゾーンに投げた球のスイング率(O-Swing%)が40.8%とメジャートップの数字でした。そのため、メジャー平均よりもボールゾーンへの投球が多いです。

やきゅまる
やきゅまる
ボールゾーンの球を振らせているから、被打率とWHIPが良いのかもしれないね

4. カウント別投球割合

前田健太投手のカウント別投球割合(全打者・2020年)
前田健太投手のカウント別投球割合(全打者・2020年)

右打者にはスライダーとチェンジアップ左打者にはチェンジアップを決め球にしています。
他の球種は主にカウントを取るのに使われています。

ボールが先行するとストレートではなく、スライダーを投げる割合が増えます。

やきゅまる
やきゅまる
スライダーとチェンジアップが投球の軸だね