第59回 【プロ野球】2021新人王候補の練習試合・オープン戦打撃分析(佐藤 輝明)
目次
オープン戦も終わりましたので、野手で今年ブレイクしそうな新人王候補の打撃分析を7人分紹介します。
今回は2人目で阪神の「佐藤 輝明」選手です。
オープン戦だけではデータが少ないので、2月27日~28日の練習試合のデータも含んでいます。
オープン戦で新人が確信歩きしてるのを初めて見た
1. 佐藤 輝明(阪神)の基本情報
経歴 | 仁川学院高等学校 近畿大学 阪神タイガース (2021 – ) |
ドラフト | 2020年 ドラフト1位 |
ポジション | 三塁手、外野手 |
投打 | 右投左打 |
生年月日 | 1999年3月13日(22歳) |
身長 | 187 cm |
体重 | 94 kg |
堂々たる体格からのフルスウィングで規格外の打球を飛ばすアマチュア球界ナンバーワンの長距離砲。高校までは無名の存在でしたが、近畿大では1年春からレギュラーの座をつかみ、18年には大学日本代表にも選出され、4球団が競合の末、阪神が交渉権獲得に成功しました。
練習試合では規格外のパワーを見せると、オープン戦では本塁打王となる6本塁打を放ちました。新人がオープン戦の本塁打王は58年に7本の長嶋選手(巨人)以来の快挙です。
2. 対左右投手成績
打率、OPS、三振を見ると、左投手を苦手としています。特にオープン戦の途中までは左からは打てていませんでしたが、後半からは本塁打も出るようになり、ある程度左投手のストレートには慣れてきた感じはします。
3. カウント別成績
2ストライク後はほとんど打てていませんが、早いカウントの打率、本塁打がとても良いです。2ストライク後のアプローチには課題がありそうです。
追い込まれる前に打てるかが大事
4. コース別成績
逆方向へ打つのが得意なので、やはり右投手のアウトハイが一番得意そうです。
オープン戦の途中までは「インコースが苦手なのでは?」という意見もありましたが、サンプルは少ないですが、インハイも打てています。
ただ、高めが好きなためか、他の選手よりも高めの吊り球を空振りすることが多いです。