【大谷翔平投手も使用】
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第74回 【大谷翔平】投打でメジャー最速(2021年4月4日投球分析)

2023年2月9日

現地時間2021年4月4日、エンジェルスの大谷翔平選手がDHを解除して2番・ピッチャーで先発出場しました。

投手としては、5回2死92球を投げて3失点、打たれたヒットは2本、三振は7つ奪い、四球は5つでした。
打者としては、3打数1安打、先制2号ホームランによる1打点で3試合連続ヒットとなりました。

同点に追いつかれた場面でホームのベースカバーに入って生還したランナーと交錯し、足を引きずりながら交代しましたが、エンジェルスのミナシアンゼネラルマネージャーは「翔平は大丈夫だ。ただ一般的な痛みがあり、あす再検査する。彼はけがのために交代したわけではない」とコメントしています。

今回はBaseball Savantのトラックマンデータを使って、2021年4月4日の投球分析を紹介したいと思います。

やきゅまる
実況の「ここから伝説が始まります」との言葉通りになったね!
本当に怪我だけはして欲しくない

投球割合

ストレートの投球割合が多い

大谷翔平投手の投球割合_2018年との比較

2018年に投球割合を比べるとストレートの投球割合が多いです。これは今日の投球でストレートの調子が良かったためと考えられます。

今日の

特に左打者にはストレート

大谷翔平投手の左右投球割合

左右別では特に左打者にストレートの投球割合が高いです。これは2018年と同じ傾向です。

第55回 大谷翔平投手の投球分析(2018, 2020年)

打たれたのはストレートのみ

球種別成績

球種別の被打率をみると打たれたのはストレートのみです。ストレート以外の球種でストライクを取れるようになると、ストレートの投球割合を減らせてさらに進化出来そうです。

やきゅまる
カウントを取れるチェンジアップかスラッターを習得して欲しいな

球速と回転数がさらに進化!

平均球速、最高球速が今シーズンメジャー最速!

大谷翔平投手の球速・回転数

平均球速は157.9km/h、最高球速162.7km/hでともに今シーズンメジャー最速です。2018年の155.6km/hに比べても速くなっています。

また、回転数も2018年に比べると全球種が300回転増加しています。その結果、ストレートとスライダーのキレが半端なかったです。

やきゅまる
球速、回転数が進化して帰ってきた

打球速度も今シーズンメジャー最速

https://twitter.com/MLBONFOX/status/1378885996855521284?s=20

打者では、初回の本塁打が今季最も速い打球(初速度115.2 マイル = 約185.4 km/h)であった。

やきゅまる
もうこれは世界一の選手では?

打席直後で球速低下

大谷翔平投手の回別平均球速

回別の平均球速は1,2回に比べると、3,4,5回は2~3km/h遅くなりました。それでも157km/h以上なので、これ自体はそれほど問題はありません。

ただ気になったのは、回の最後に打席に立った場合(2回裏2死、4回裏2死)、直後の2~5球の球速が155km/h以下になっていたことです。2本のヒットはこの155km/h以下のボールを打たれました