第112回 【佐々木朗希】プロ初黒星(2021年6月24日投球分析)
6月24日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)でプロ4度目の先発。5回1/3を84球5安打3失点、6奪三振1四球の投球内容でプロ初黒星。
一回に柳田選手に本塁打を与えましたが、そこから五回終了まで13人連続でアウトを取る快投。しかし、六回に連打を許して同点に追いつかれると、1死三塁から再び柳田選手に中前に運ばれ逆転。次の栗原選手にこの日初めての四球を与えたところで降板しました。
今回はそんな「【プロ野球】佐々木朗希投手がプロ初黒星(2021年6月24日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
佐々木朗希投手の過去記事一覧
1. 対左右成績
左は前回まで、右は今回(6月24日)の対左右成績です。
やはり左打者に打たれてるので、左打者への投球が今後の課題です。
2. 投球割合
日別投球割合
前回までに比べてフォークの投球割合が多かったです。
登板を重ねる度、変化球の割合が増えてるのは変化球が有効に使えるようになったためだと思います。
対左右投球割合
右打者にはスライダーが有効で、投球割合が多いです。
左打者にはストレート、フォークの割合が85%もあり、ほぼ2択になっています。スライダー、チェンジアップの投球割合を増やせれば左打者も抑えれるようになりそうです。
回別投球割合
初回にチェンジアップが全てボールになったため、2回以降は使わなくなりました。
2~5回はスライダーが有効に使えていたので、完璧に抑えることが出来ました。
6回はそのスライダーが抜けてしまい、ストレートとフォークの2択になり、打たれてしまいました。
3. コース別
コース別投球数
相変わらず、右打者へのインコースには投げていませんでした。
フォークは左打者へはアウトコースのみでした。
コース別被安打
外寄りの投球数が多いので、打たれたのも外寄りのボールでした。
4. 球種別成績
上は前回まで、下は今回(6月24日)の球種別成績です。
スライダーが有効に使えてた時は、ストレートでカウントが取れて、フォークで空振りを奪えていました。
スライダーが抜けた6回はストレートが打たれ、フォークで空振りが奪えなくなりました。
5. 球速
日別球速
注目の球速は平均球速151.2km/h、最高球速154km/hで、過去三回の登板とほぼ同じでした。
登板ごとにここまで平均球速が変わらないのは、フォームが安定していてストレートの制球が出来ているからだと思います。
全球種の球速帯
上は前回まで、下は今回(6月24日)の球速帯です。
前回までよりフォークが2km/hほど速かった。
回別平均球速
左は前回まで、右は今回(6月24日)の回別平均球速です。
前回までは回を重ねる度に球速が低下傾向でしたが、今回は6回まで球速が安定していました。
ただスライダーは6回に急に抜けていたため、減速しています。
まとめ
①チェンジアップを左打者に3球投球
②スライダーでカウントが取れた
③平均球速は151.2km/h、最高球速が154km/h
④中盤も150km/h以上を連発
今回は「【プロ野球】佐々木朗希投手がプロ初黒星(2021年6月24日投球分析)」を紹介しました。
「スライダーを上手く使えていた」、「ストレートが6回まで球速が安定していた」など前回までから成長しており、良い投球だったと思います。ただチェンジアップがまだ有効に使えてはいませんでした。
次回登板でもスライダー、チェンジアップが投球の出来を左右しそうです。