第164回 【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析
2021年11月30日、楽天が2022年の新外国人候補として、今季ヤンキースでプレーしたクリス・ギッテンス内野手(27)と合意間近であると報道が出ました。
その後、2021年12月24日に楽天が正式に獲得を発表しました。年俸90万ドル(金額は推定)で、背番号は「42」。
そのため、今回は「【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
今年メジャーデビュー
所属球団 | ニューヨーク・ヤンキース (2021) |
ポジション | 一塁手 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1994年2月4日(27歳) |
身長 | 193 cm |
体重 | 113.4 kg |
3Aでは活躍
ヤンキースの同じポジションはタレントが豊富であるため、MLBでは36打数しか与えられず、打撃成績はイマイチでした。しかし、3Aでは45試合で打率.301、本塁打14本、OPS1.084と圧倒的な成績でした。
MLBと3Aのどちらも四死球が非常に多いですが、三振もやや多いです。
一塁の守備は試合数が少ないですが、UZRはプラスです。
走力はスプリントスピードは25.3[ft/秒]と鈍足です。
対戦数が少ないですが、左投手が得意
左右どちらも対戦数が少なく、成績が悪いです。ただ、左投手の方が全体的に成績が良いので、左投手の方が得意かもしれません。
慎重打法
当たり前ですが、ボールが先行した時の成績が良いです。また2ストライクの打数が多いので、慎重にボールをじっくり見るタイプの打者と考えられます。
インコースが得意?
MLBの打数が少ないですが、真ん中のインコースは3打数3安打1本塁打なのでインコースは得意そうです。
遅い変化球は苦手
チェンジアップ、スライダー、ナックルカーブなどの遅い変化球は全く打っていません。
150km/h以上と140km/h以下は苦手
150km/h以上と140km/h以下は全然打ってていません。
ややプルヒッター
引っ張りの比率はMLBで43%、3Aで46%と高く、ややプルヒッターです。ただ逆方向も平均以上は飛んでいるので、逆方向へのホームランも期待できると思います。
打球速度がMLBトップレベル
安打や本塁打などの打球速度は非常に速く、MAX打球速度118マイル(約189・9キロ)とMLBトップレベルです。また2019年は全マイナーリーガーで平均打球速度が1位でした。
一方、安打の打球角度は非常に低いです。
角度が上がればホームランを量産?
打球種類別の成績ですが、注目すべきは割合です。
MLBではゴロの割合が61%と非常に多く、フライが17%と少ないです。一方、3Aではゴロ45%と平均並、フライが34%と高いです。これがMLBで成績がイマイチで、3Aで好成績を残せた要因と考えられます。
そのため打球速度が速いことも考えると、打球の角度が上がれば本塁打を量産する可能性がありそうです。
まとめ
①3Aでは45試合で打率.301、本塁打14本、OPS1.084
②守備はUZRがプラス
③スプリントスピードは25.3[ft/秒]と鈍足
④インコースが得意
⑤遅い変化球は苦手
⑥ややプルヒッター
⑦MAX打球速度189.9km/hとMLBトップレベル
⑧MLBではゴロ率が61%と非常に多い
⑨バレル率8.3%とやや高い
今回は「【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析」を紹介しました。
MLBでは36打数しか与えられず、打撃成績はイマイチでしたが、3Aでは45試合で打率.301、本塁打14本、OPS1.084と圧倒的な成績でした。また四死球が非常に多く、選球眼が優秀です。
守備機会は少ないですがUZRはプラスで、走力はスプリントスピード25.3[ft/秒]と鈍足です。
打席数が少なく参考程度ですが、インコースが得意で遅い変化球が苦手です。ややプルヒッターですが、逆方向にも本塁打が打てそうです。
打球速度はMLBトップレベルですが、MLBではゴロ率が61%と非常に多かったため成績がイマイチでした。一方、3Aではフライ率34%で好成績を収めているので、打球の角度が上がれば本塁打を量産する可能性がありそうです。