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第164回 【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析

2023年2月9日

2021年11月30日、楽天が2022年の新外国人候補として、今季ヤンキースでプレーしたクリス・ギッテンス内野手(27)と合意間近であると報道が出ました。

その後、2021年12月24日に楽天が正式に獲得を発表しました。年俸90万ドル(金額は推定)で、背番号は「42」。

そのため、今回は「【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析」を紹介します。

使用するデータはBaseball SavantFanGraphsです。

やきゅまる
パワー系の選手はロマンがあるね

2022年新外国人の記事一覧

基本情報

今年メジャーデビュー

所属球団ニューヨーク・ヤンキース (2021)
ポジション一塁手
投打右投右打
生年月日1994年2月4日(27歳)
身長193 cm
体重113.4 kg
基本情報

3Aでは活躍

ギッテンス選手の年度別成績

ヤンキースの同じポジションはタレントが豊富であるため、MLBでは36打数しか与えられず、打撃成績はイマイチでした。しかし、3Aでは45試合で打率.301本塁打14本OPS1.084と圧倒的な成績でした。

MLBと3Aのどちらも四死球が非常に多いですが、三振もやや多いです。

一塁の守備は試合数が少ないですが、UZRはプラスです。

走力はスプリントスピードは25.3[ft/秒]と鈍足です。

やきゅまる
長打力があって、選球眼の良い選手は楽天に合ってそう

対戦数が少ないですが、左投手が得意

ギッテンス選手の対左右成績(MLB2021年)

左右どちらも対戦数が少なく、成績が悪いです。ただ、左投手の方が全体的に成績が良いので、左投手の方が得意かもしれません。

やきゅまる
打席数が少なすぎて参考程度だね

慎重打法

ギッテンス選手のカウント別成績(MLB2021年)

当たり前ですが、ボールが先行した時の成績が良いです。また2ストライクの打数が多いので、慎重にボールをじっくり見るタイプの打者と考えられます。

インコースが得意?

ギッテンス選手のコース別成績(MLB2021年)

MLBの打数が少ないですが、真ん中のインコースは3打数3安打1本塁打なのでインコースは得意そうです。

遅い変化球は苦手

ギッテンス選手の球種別成績(MLB2021年)

チェンジアップ、スライダー、ナックルカーブなどの遅い変化球は全く打っていません

150km/h以上と140km/h以下は苦手

ギッテンス選手の球速別成績(MLB2021年)

150km/h以上140km/h以下は全然打ってていません。

ややプルヒッター

ギッテンス選手の打球方向別成績(MLB2021年)

引っ張りの比率はMLBで43%3Aで46%と高く、ややプルヒッターです。ただ逆方向も平均以上は飛んでいるので、逆方向へのホームランも期待できると思います。

打球速度がMLBトップレベル

ギッテンス選手の打球速度と角度(MLB2021年)

安打や本塁打などの打球速度は非常に速く、MAX打球速度118マイル(約189・9キロ)MLBトップレベルです。また2019年は全マイナーリーガーで平均打球速度が1位でした。

一方、安打の打球角度は非常に低いです。

やきゅまる
スラッガーとしてのポテンシャルは高いね

角度が上がればホームランを量産?

ギッテンス選手の打球種類(MLB2021年)

打球種類別の成績ですが、注目すべきは割合です。

MLBではゴロの割合が61%と非常に多く、フライが17%と少ないです。一方、3Aではゴロ45%と平均並、フライが34%と高いです。これがMLBで成績がイマイチで、3Aで好成績を残せた要因と考えられます。

そのため打球速度が速いことも考えると、打球の角度が上がれば本塁打を量産する可能性がありそうです。

やきゅまる
MLBでも我慢して使えば活躍しそう

まとめ

ギッテンス選手の総評
まとめ

①3Aでは45試合で打率.301、本塁打14本、OPS1.084
②守備はUZRがプラス
③スプリントスピードは25.3[ft/秒]と鈍足
④インコースが得意
⑤遅い変化球は苦手
⑥ややプルヒッター
⑦MAX打球速度189.9km/hとMLBトップレベル
⑧MLBではゴロ率が61%と非常に多い
⑨バレル率8.3%とやや高い

今回は「【楽天】2022年新外国人ギッテンス選手の打撃分析」を紹介しました。

MLBでは36打数しか与えられず、打撃成績はイマイチでしたが、3Aでは45試合で打率.301本塁打14本OPS1.084と圧倒的な成績でした。また四死球が非常に多く、選球眼が優秀です。

守備機会は少ないですがUZRはプラスで、走力はスプリントスピード25.3[ft/秒]と鈍足です。

打席数が少なく参考程度ですが、インコースが得意遅い変化球が苦手です。ややプルヒッターですが、逆方向にも本塁打が打てそうです。

打球速度はMLBトップレベルですが、MLBではゴロ率が61%と非常に多かったため成績がイマイチでした。一方、3Aではフライ率34%で好成績を収めているので、打球の角度が上がれば本塁打を量産する可能性がありそうです。

やきゅまる
長距離砲としてのポテンシャルは高いね