第196回 【佐々木朗希】平均160.1キロはMLBでも最速(2022年3月5日投球分析)
2022年3月5日、佐々木朗希投手がソフトバンクとのオープン戦(PayPayドーム)に登板しました。5回2安打無失点9奪三振の圧巻の投球でした。何よりも球速が異次元で、36球中23球が160km/h超えでした。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年3月5日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
左右差はあまり無い
前回(2月26日)と同様にストレートが6割くらいでした。
また左右差はあまり無く、左にもスライダーを使っていました。
新球のカーブは4球投げました。
2. 球種別成績
ストレートのストライク率が高い
ストレートのストライクゾーンへの投球が72%と非常に高かったです。
新球のカーブは4球ともボールだったので、カウント球としてはもっとストライク率を高めたいところです。
3. 球速
平均160.1km/h、最高163km/h
ストレートは平均球速160.1km/h、最高球速163km/hでした。
前回(2月26日)よりも約4km/hも速いです。
また2021年MLBのストレート(4シーム)の平均球速ランキングが下図になります。佐々木朗希投手の平均球速160.1km/hはMLB最速より速いです。
最大球速差は35km/h
ストレートは36球中23球が160km/h超えでした。
フォークとスライダーもほぼ145km/h以上と高速でした。
カーブは130km/h前後と最大球速差は35km/hと緩急がつけれていました。
MLBトップで防御率1.08のデグロム投手の球速帯と全球種がほぼ一緒です。
回を重ねるとやや球速低下
今回も回を重ねるとやや球速低下しています。しかし、その低下幅はわずかで、5回でも159km/hを超えています。
4. コース別
ストレートは高め
今回も佐々木朗希投手には珍しく、ストレートは高めが多かったです。逆球が少し多かったですが、真ん中にはいかなかったので打たれませんでした。
カーブは全てボールですが、低めに集まっています。
高めで押し切っている
ストレートが高めが多かった分、高めの打数が多いです。一方、フォークは低めのボールゾーンをしっかり振らせています。
まとめ
①平均160.1km/h(MLBでも最速)
②最高163km/h
③新球カーブは4球
④カーブは最大35km/hの緩急
⑤変化球の球速も速い
⑥ストレートは高め中心
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年3月5日)」を紹介しました。
5回2安打無失点9奪三振の圧巻の投球でした。何よりも球速が異次元で、36球中23球が160km/h超えでした。
平均球速160.1km/hはMLBでも最速です。
ただし、試合後のインタビューで本人は
「内容に関しては精度でいうと、あまりよくなかった。そこはしっかり修正していきたいとは思っている」
と発言していました。
本人的にはまだまだみたいなので、次回登板ではもっと凄い投球を見られるかもしれません。