第227回 【佐々木朗希】日本記録の17イニング連続無安打、52打者連続アウト(2022年4月17日投球分析)
2022年4月17日、佐々木朗希投手が本拠地の日本ハム戦(ZOZOマリン)で8回まで24人を完全に抑えますが、残念ながら疲労などを考慮されて降板。史上初2戦連続完全試合は達成出来ませんでした。
しかしながら、8回を投げて102球、被安打0、四死球0、奪三振14、0失点の圧巻の投球内容でした。
完全試合は達成出来ませんでしたが、日本記録の48年真田投手(大陽)が記録した16イニング連続無安打を更新して、「17イニング連続無安打」を達成しました。
また、メジャー記録46打者連続アウトを大きく上回る「52打者連続アウト」を達成。どちらも継続中です。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年4月17日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
ストレートが56%、フォークが41%
今回もストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
ただストレートが56%、フォークが41%とほぼ2球種でした。
左打者には2球種
右打者にはスライダー、カーブも投げましたが、左打者にはストレート、フォークの2球種でした。
またストレートは右打者38%、左打者62%とかなり左打者に多く投じています。
2. コース別
本人が言うほどフォークの制球は悪くない
試合後に本人が「フォークの精度がイマイチだった」とコメントしていましたが、フォークは低めに決まっていて、本人が言うほど制球は悪くはありませんでした。ただ少しベースの右側に外れるボールは多いかもしれません。
両方のコースで三振を奪う
左右ともにインコース、アウトコースで三振が奪えています。やはり全体的に低めで多く抑えていました。
3. 各成績
左右関係ない
左右ともに関係なく、三振を奪いました。
ストレートの空振りが2から13に増加
ストレートは前回登板では意外にも空振りが2しかありませんでしたが、今回はストレートの空振りが2から13に増加しました。このことから前回以上にストレートの球威はあったと考えられます。ストライクゾーン内率は72%と前回同様に驚異的な数字です。
一方、フォークも空振りが18個奪えていますが、ストライクゾーン内率が36%(前回56%)と低かったです。このことが佐々木朗希投手が「フォークの精度がイマイチだった」と発言した一因かもしれません。
4. 球速
平均159.7km/h、最高163km/h
今回もストレートは平均球速159.7km/h、最高球速163km/hでした。
3試合連続で平均球速159.5km/h以上を記録しているので、そろそろ平均球速160km/hを超える日もありそうです。
フォークは最速147km/h
ストレートは57球中29球が160km/h超えでした。
フォークも最速147km/h(前回149)、平均143.9km/h(前回146.2)と、前回登板に比べると2km/hほど球速が低下していました。
8回に少し球速低下
7回でも160.3km/hと球速が落ちていませんでしたが、8回は158.2km/hと少し球速が低下しました。このことから疲労しているように見えたので、8回で降板したのも仕方なかったかもしれません。
まとめ
①平均159.7km/h
②最高163km/h
③160km/h超えが29球
④ストレートが56%、フォークが41%
⑤ストレートの空振りが13に増加(前回2)
⑥フォークのゾーン内率が36%(前回56%)
⑦8回に少し球速低下
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年4月17日)」を紹介しました。
8回まで24人を完全に抑えますが、残念ながら疲労などを考慮されて降板。史上初2戦連続完全試合は達成出来ませんでした。
完全試合は達成出来ませんでしたが、日本記録の48年真田投手(大陽)が記録した16イニング連続無安打を更新して、「17イニング連続無安打」を達成しました。
また、メジャー記録46打者連続アウトを大きく上回る「52打者連続アウト」を達成。どちらも継続中です。
今回は現地で観戦しました。子供にとっては初めての野球観戦だったのですが、このような素晴らしい投球が見れて本当に良かったです。一生の思い出になりました。