第257回 【佐々木朗希】4回10奪三振も負傷降板(2022年7月1日投球分析)
2022年7月1日、佐々木朗希投手がZOZOマリンでの楽天戦に先発。
4回を投げて64球、被安打2、四死球2、奪三振10、0失点の投球内容でしたが、右手中指先の血マメの影響で負傷降板。
初回は振り逃げを含む1イニング4奪三振でスタートしました。2回は2死二三塁のピンチを招きますが、3球3振で切り抜けると、ここから圧巻の6者連続奪三振の奪三振ショーを披露しました。しかし、ここで佐々木朗希投手の表情が曇り、指先を気にし始めました。その後は四球、安打でピンチを作りましたが、なんとか右飛で4回を抑えたところで降板しました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年7月1日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
フォークを28%と多投
今回はストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
前回と同様にフォークを27%と多投しました。
右打者にスライダーを多投
右打者にはフォークを投げず、スライダーを30%と多投しました。一方、左打者はいつもくらいの割合でした。
2. コース別
フォークとスライダーは低めに制球抜群
ストレートは高めが多かったです。
一方、フォークは左打者の低め、スライダーは右打者の低めに制球抜群で効果的でした。
低めのフォークで三振を多く奪う
低めのフォークで三振を多く奪いました。
やはり打たれるのは真ん中付近からアウトハイのボールです。
3. 各成績
右打者は全部三振
上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。
今回は3打席のみですが右打者は全部三振でした。
空振りが12個
ストライク率66%と佐々木朗希投手にしてはそこまで高い数字ではありませんが、血豆が出血するまでは73%と高かったです。ストレートはゾーン内率は62%と高く、ゾーン内で勝負出来ていました。
空振りは4回で12個と多かったです(前回7回19個)。3球種で空振りを奪っていますが、特にフォークは6個も奪いました。しかし、出血してからは空振りが0個でした。
4. 球速
平均158.4km/h、最高162km/h
ストレートは平均球速158.4km/h、最高球速162km/hでした。
160km/h超えは9球
ストレートは37球中9球が160km/h超えでした(前回54球中14球)。球速的にはまだ本調子ではなさそうです。
5回以降に球速低下
1,2回は158km/h台、3回には159.5km/hまで上昇しましたが、4回は平均球速157.6km/hに球速低下しました。特に出血後は156.3km/hまで低下しました。
まとめ
①平均158.4km/h、最高162km/h
②160km/h超えが9球
③フォークは左打者のみ
④フォーク、スライダーの制球抜群
⑤ストライク率66%
⑥3球種で空振り9個(出血後は0個)
⑦出血後は平均156.3km/hに低下
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年7月1日)」を紹介しました。
4回を投げて64球、被安打2、四死球2、奪三振10、0失点の投球内容でしたが、右手中指先の血マメの影響で負傷降板。
初回は振り逃げを含む1イニング4奪三振でスタートしました。2回は2死二三塁のピンチを招きますが、3球3振で切り抜けると、ここから圧巻の6者連続奪三振の奪三振ショーを披露しました。しかし、ここで佐々木朗希投手の表情が曇り、指先を気にし始めました。その後は四球、安打でピンチを作りましたが、なんとか右飛で4回を抑えたところで降板しました。
ストレートは平均球速158.4km/hと球速としてはまだ本調子ではありませんでしたが、序盤はシュート回転が少なくて球威がありました。フォークの制球が抜群で多くの空振りを奪いました。
ストライク率66%と佐々木朗希投手にしてはそこまで高い数字ではありませんが、血豆が出血するまでは73%と高かったです。ストレートはゾーン内率は62%と高く、ゾーン内で勝負出来ていました。
空振りは4回で12個と多かったです(前回7回19個)。3球種で空振りを奪っていますが、特にフォークは6個も奪いました。
ストレートは160km/h超えが9球だけでしたが、全体的に球威がありました。しかし、出血した4回は平均球速157.6km/hに球速低下しました。特に出血後は156.3km/hまで低下して空振りが0個でした。
次回登板までに血豆が治ってくれれば、また圧倒的な奪三振ショーが見られそうです。