第256回 【広島】秋山翔吾選手の成績予想
6月27日、広島東洋カープがパドレス傘下3A・エルパソを自由契約となっていた秋山翔吾外野手(34)の入団を正式に発表しました。
秋山選手の獲得には古巣・西武、ソフトバンクが名乗りを上げていましたが、三つどもえの争奪戦を制した形になりました。
「秋山翔吾選手の通算成績ってどんな感じ?」「NPB復帰1年目はどんな成績になるんだろう?」とふと思ったので、今回は秋山翔吾選手の通算成績の紹介と日本人野手の渡米前後の成績から「秋山翔吾選手の成績」を予想しようと思います。
使用したデータはスポナビライブと日本野球機構、Baseball SavantとFanGraphsです。
過去の打撃分析については「秋山翔吾選手の打撃分析(2021年)」を参照して下さい。
1. 秋山翔吾の通算成績
打撃成績
2020年9月は打率.317、OPS.821と打撃好調でシーズンを終えたため2021年は活躍が期待されていましたが、キャンプ中に夫人が事故に遭い、直後に左太もも裏の張りで故障者リスト入りして開幕を迎えました。
5月7日にようやくメジャー昇格しましたが、レッズ外野陣が好調なこともあって、2021年は途中出場を中心に88試合の出場でした。
2021年の成績は打率.204、OPS.535とキャリア最低の成績でした。
2022年はスプリングトレーニングで不振に喘ぎ、打率.182、OPS.364と低調な成績を記録。4月3日に開幕ロースターから外されて、サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結び、傘下の3Aエルパソ・チワワズでプレーしました。
3Aでは打率.343、本塁打3、OPS.907の成績を残しましたが、残念ながらメジャーに昇格することは出来ませんでした。
守備・走塁成績
守備は守備範囲が広く、UZR1000も基本的にプラスを記録していますので、守備はMLB平均以上と言えます。
走塁面は一塁までの到達タイム、スプリントスピードのどちらもかなり速く、走力はMLB平均以上です。
2. 日本人野手の渡米前後成績
上は渡米前最終年、下はNPB復帰1年目の日本人野手の成績です。
当然ながらほとんどの選手は成績を落としています。
カープファンに朗報なのは、34歳~35歳にNPB復帰した選手の成績が優秀であること、似たタイプの青木選手は成績が上がっていることです。
3. NPB復帰1年目成績予想
日本人野手の渡米前後の成績から増減率を求めて、秋山翔吾選手のNPB復帰1年目の成績を予想しました。試合数は「即1軍で試合に出させる」という報道があったことから「65試合」を仮定しました。
その結果、打率.286、本塁打7、打点24、盗塁3、OPS.795という成績になりました。
物足りないように感じるかもしれませんが、下記のように打率と打点以外はカープのチームトップ成績並みなのでカープにとってはかなりの戦力です。
まとめ
①3Aで打率.343、本塁打3、OPS.907
②守備、走塁はMLB平均以上
③34歳~35歳にNPB復帰した選手の成績が優秀
④似たタイプの青木選手は成績が上がっている
【NPB復帰1年目の成績予想】
打率.286、本塁打7、24打点、3盗塁、OPS.795
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