第278回 【佐々木朗希】97球完投ながら4敗目(2022年9月2日投球分析)
2022年9月2日、佐々木朗希投手が本拠地ZOZOマリンでのオリックス戦に先発。
9回を投げて97球、被安打4、四死球2、奪三振9、1失点の投球内容でしたが、4敗目。
オリックスが初回2者連続初球セーフティバントの奇襲を仕掛けましたが、佐々木朗希投手は無難に処理しました。
その流れで終始ストライク先行で投げれたので、球数が少なくてマダックスの1失点完投。球数が少なく体力的に余力があったのか、94球目にMAX161km/hを投げました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年9月2日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 球種・投球割合
スライダーを多投
今回投じたのはストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
前回登板では3球しか投げなかったスライダーを13球も投球しました。
カーブは左打者のみ
投球割合は左右ともにいつも通りでしたが、カーブは4球とも左打者への投球でした。
2. コース別
序盤はストレートがシュート回転
序盤はストレートがシュート回転して、図の左上に抜けることが多かったです。
フォークは落差が大きくて、高めから低めのボールゾーンまで落ちてました。そのため低めに多く集まっていました。
カーブは1球もゾーン内に決まりませんでした。
低めで三振を多く奪う
フォークが落差が大きくて、低めに多く集まっていたため、低めで三振を多く奪いました。
3. 各成績
4本とも単打
上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。
今回は被安打、奪三振など、あまり左右差がありませんでした。
左右ともに打たれたのは全て単打でした。
空振りが13個
ストライク率72%と高かったですが、ゾーン内率47%と低く、低めゾーン外を多く振らせました。
空振り13個(前回8個、前々回9個)と多かったです。
いつもより多投したスライダーはストライク率62%、ゾーン内率62%と高く良かったです。
4. 球速
平均157.5km/h、最高161km/h
ストレートは平均球速157.5km/h、最高球速161km/hでした。
前々回の平均球速155.5km/hに比べると復調しましたが、まだ本調子の球速ではありませんでした。
160km/h超えは3球
ストレートは160km/h超えが49球中3球だけでした(前回2球、前々回1球)。球速的にはまだ本調子ではなさそうです。
9回に球速維持
6回に156.0km/hに低下しましたが、その後は球速が上って9回に158.7km/hと最速でした。
また94球目に最高161km/hを記録しました。
まとめ
①160km/h超えは3球
②スライダーを多投
③序盤はストレートがシュート回転
④低めゾーン外のフォークで空振りを量産
⑤空振り13個(前回8個)
⑥9回まで球速維持
平均球速157.5km/h
最高161km/h
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年9月2日)」を紹介しました。
9回を投げて97球、被安打4、四死球2、奪三振9、1失点の投球内容でしたが、4敗目。
序盤はストレートがシュート回転して、抜けることが多かったです。
球速は平均球速157.5km/h、最高球速161km/hと、まだ本調子ではありませんが、94球目に最高161km/hを記録するなど最後まで球速を維持しました。
フォークは落差が大きくて、高めから低めのボールゾーンまで落ちてました。そのため低めに多く集まり、空振りを量産しました。
いつもより多投したスライダーはストライク率62%、ゾーン内率62%と高く、特に右打者に良かったです。
フォークとスライダーは良かったので、球速が復調すれば次回は圧倒的な投球が期待出来そうです。