第458回【巨人】2024年新外国人ココ・モンテス選手の打撃分析
2024年6月28日、巨人が前ロッキーズ傘下3Aアルバカーキでプレーしていたココ・モンテス(Coco Montes)選手(27)を獲得すると複数のスポーツ紙が報道しました。
ココ選手は今季の3A首位打者、2年連続20本塁打・10盗塁以上を記録した内野を複数ポジション守れる中距離打者です。
今回はそんな「【巨人】2024年新外国人ココ・モンテス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
1. 基本情報
MLBは2023年14試合のみ
所属球団 | コロラド・ロッキーズ (2023) |
ポジション | 二塁、遊撃、三塁 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1996年10月7日(27歳) |
身長 | 183 cm |
体重 | 90 kg |
2. 年度成績
今季3Aの首位打者、2年連続20本塁打以上
MLB通算で14試合しか出場がなく、打率.184、1本塁打、OPS.560。
3A通算で282試合、打率.305、51本塁打、OPS.920。
2022年、2023年は20本塁打以上が続いてます。
打撃の特徴は「四死球が多い」「右投手〇」「チャンスでコンタクト重視」「初球〇」「積極打法」「速球〇(155km/h以上は×)」「センター返しが多い」「広角に打てる」などが挙げられます。
走力があり、肩が強い
守備のメインはニ塁ですが、遊撃と三塁も守れる内野のユーティリティです。
守備範囲はやや狭く、肩は強く、失策は平均的です。ただ遊撃の時には失策が多いです。
「スプリントスピード」「三塁打の数」から走力はMLB上位と考えられます。盗塁も2年連続で二桁です。
3. 対左右成績
右投手〇
右投手の打率.313、OPS.939と右投手の方が得意です。左投手の成績も悪くありません。
4. 得点圏成績
チャンスでコンタクト重視
得点圏では
打率.315↑
本塁打率2.7%↓
三振率21%↓
長打率.509↓
とチャンスでコンタクト重視の打撃になります。
4. カウント別成績・スイング率
初球〇・積極打法
初球スイング率36%(3A平均31%)と積極的なタイプです。
また初球打率.463、10本と初球が得意です。
ゾーン内スイング率69%、ボール球スイング率26%で四死球も多いので選球眼は良いと考えられます。
コンタクト率80%(3A平均72%)とコンタクト能力は平均以上です。
5. コース別成績
インコース〇、アウトハイ×
左右ともにインコースが得意ですが、アウトハイが苦手です
6. 球種別成績
速球〇、落ちる球×
左右共にストレート、ツーシーム、スプリット、チェンジアップなど速球、落ちる球が得意です。
左のカットボールだけ苦手です。
7. ストレート球速別成績
速球〇(155km/h以上は×)
ストレートは152km/h以下はほぼOPS.900以上と得意ですが、155km/h以上になると苦手です。
8. 打球方向別成績
広角打法、センター返しが多い
逆方向にも8本塁打も打っており広角に本塁打を打てます。センター方向の打球が多くセンター返しが得意です。
9. 打球種類
フライヒッター
3A通算でフライ率30%と高いフライヒッターです。
10. 打球速度・角度
平均打球速度はMLBレベル
3A通算で平均打球速度143km/hとMLB平均より少し速く、バレル率も8.0%と高いです。
またMAX打球速度は175km/hとMLB平均以上で、パンチ力はあります。
まとめ
【基本情報】
①MLBは14試合のみ
②今季3A首位打者
③2年連続20本、10盗塁以上
④四死球が多い
⑤内野のユーティリティ(主に二塁)
⑥守備範囲やや狭く、強肩
⑦走塁〇(三塁打が多い)
【対左右・得点圏・月別】
①右投手〇(打率.313、OPS.939)
②チャンスでコンタクト重視
打率.315↑
本塁打率2.7%↓
三振率21%↓
長打率.509↓
【カウント・コース】
①初球〇(初球打率.463、10本)
②積極的
⇒初球スイング率36%(3A平均31%)
③選球眼〇
④コンタクト能力〇
⑤インコース〇、アウトハイ×
【球種】
①速球〇
⇒ただ155km/h以上は苦手
②落ちる球〇
③左のカットボール×
【打球方向・種類・速度・角度】
①センター返し多い
②広角に本塁打
③フライヒッター
④MAX打球速度はMLB平均以上
⑤バレル率8.0%と高い