第32回 【広島】新外国人ドヴィダス・ネバラスカス投手の投球分析
今回は「【広島】新外国人ドヴィダス・ネバラスカス投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2020年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | ピッツバーグ・パイレーツ (2017-2020) ⇒広島東洋カープ(2021) |
ポジション | リリーフ |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1993/1/14 |
身長 | 190.5 cm |
体重 | 79.4 kg |
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/年度別成績-3-1024x235.png)
![メジャー(MLB)の成績(2017~2020年)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/メジャー(MLB)の成績(2017~2020年)-1.png)
イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない。
どちらかというと右打者の方が相性が良い。
2. 投球割合
![ネバラスカス投手の投球割合(全打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネヴァラウスカス投手の投球割合(全打者).png)
![ネバラスカス投手の投球割合(右打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネヴァラウスカス投手の投球割合(右打者).png)
![ネバラスカス投手の投球割合(左打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネヴァラウスカス投手の投球割合(左打者).png)
ネバラスカス投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、カーブの5球種。
2020年は、ストレート、カットボール、カーブに絞っていたので実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
右打者にはカットボール、左打者にはカーブの割合が高い。
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
3. コース別投球割合
![ネバラスカス投手のコース別投球割合](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合-1024x542.png)
メジャー平均と比べると、右打者にはアウトローの割合が多い。
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
ストレート
![ネバラスカス投手のコース別投球割合_ストレート](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合_ストレート-1024x542.png)
ツーシーム
![ネバラスカス投手のコース別投球割合_ツーシーム](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合_ツーシーム-1024x542.png)
カットボール
![ネバラスカス投手のコース別投球割合_カットボール](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合_カットボール-1024x542.png)
チェンジアップ
![ネバラスカス投手のコース別投球割合_チェンジアップ](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合_チェンジアップ-1024x542.png)
カーブ
![ネバラスカス投手のコース別投球割合_カーブ](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別投球割合_カーブ-1024x542.png)
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
4. カウント別投球割合
![ネバラスカス投手のカウント別投球割合(右打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のカウント別投球割合(右打者)-784x1024.png)
![ネバラスカス投手のカウント別投球割合(左打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のカウント別投球割合(左打者)-784x1024.png)
カウント球にストレート、カットボールを使用して、決め球にカーブを使用している。
2020年はカーブで23奪三振のうち15奪三振をマークしている。
カーブを決めた球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/球種別被打率(2017年~2020年)-1.png)
速球派なのにストレートとツーシームの被打率が高い。
カットボールは右打者の被打率が低い。
決め球のカーブは被打率がかなり低い。
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
コース別被打率
![ネバラスカス投手のコース別被打率](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別被打率.png)
右打者はインハイとアウトローの被打率が低いので、コースに投げる制球力があれば活躍出来そう。
左打者はアウトハイとインローの被打率が低い。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
コース別被本塁打
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のコース別被本塁打-1024x669.png)
左右どちらもストレートが被弾している割合が高い。
6. 球速・回転数
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の球速・回転数.png)
![ネバラスカス投手の平均球速・平均回転数](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均球速・平均回転数.png)
![ネバラスカス投手の平均球速・平均回転数_表](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均球速・平均回転数_表.png)
全球種がメジャー平均よりも球速がかなり速い。
ストレートの平均球速と最高球速は大谷クラス。
平均回転数は平均的だが、カーブだけはかなり回転数が多い。
カーブの球速が速く、平均回転数が多いことが高い奪三振率に繋がっている。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均リリースポイント.png)
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均リリースポイント_前後.png)
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均リリースポイント_表.png)
リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭に近い。
エクステンションはメジャー平均並み。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
変化量
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の変化量.png)
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均変化量.png)
![ネバラスカス投手の平均変化量_表](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の平均変化量_表.png)
ストレートはシュート成分、ホップ成分が多く、シュートライズである。
ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い変化である。
カットボールは平均的である。
カーブはスライド成分が少なく、ドロップ成分が多いので縦に落ちるカーブ。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
8. 軌道
![三塁側から見た軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/三塁側から見た軌道-7.png)
![上から見た軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/上から見た軌道-7.png)
![捕手目線の軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/捕手目線の軌道-7.png)
![捕手目線の軌道_ピッチトンネル](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/捕手目線の軌道_ピッチトンネル-7.png)
カットボールとカーブの軌道が似ている。
これがカーブの被打率が低く、三振が取れていると考えられる。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
9. 打球の種類比率・リスク管理
![ネバラスカス投手の打球の種類比率](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手の打球の種類比率.png)
![ネバラスカス投手のリスク管理](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/ネバラスカス投手のリスク管理.png)
カーブの見逃三振率、空振三振率がかなり高い。
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
10. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 28 |
球種の豊富さ | ![]() |
制球力 | ![]() |
球速 | ![]() |
奪三振能力 | ![]() |
ピッチトンネル | ![]() |
ストレート | ![]() |
ツーシーム | ![]() |
カットボール | ![]() |
チェンジアップ | ![]() |
カーブ | ![]() |
対左打者 | ![]() |
リリース近さ | ![]() |
リリース高さ | ![]() |
球持ち | ![]() |
角度のあるリリースポイントから平均球速155kmのストレート、縦に割れるパワーカーブを投げるパワーピッチャー。
カットボールとカーブのコンビネーションは強力なので、活躍する可能性は高いと思います。
しかしながら、ストレートの被打率が高いのが気になります。
球速、角度、リリースポイントは悪くないので、ストレートが狙い打たれているのが原因と考えられます。
そのためストレートの近い軌道から落ちるチェンジアップ、またはスプリットを習得するとストレートが活きてきて、かなりの活躍をするかもしれません。
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
・イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない
・実質ストレート、カットボール、カーブの3球種
・右打者にはカットボール、左打者にはカーブの割合が高い
・右打者にはアウトローの割合が多い
・カウント球にストレート、カットボールを使用して、決め球にカーブを使用
・ストレートとツーシームの被打率が高い
・カットボールは右打者の被打率が低い
・決め球のカーブは被打率がかなり低い
・全球種がメジャー平均よりも球速がかなり速い
・平均回転数は平均的だが、カーブだけはかなり回転数が多い
・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭に近い
・エクステンションはメジャー平均並み
・ストレートはシュート成分、ホップ成分が多く、シュートライズ
・ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い
・カーブはスライド成分が少なく、ドロップ成分が多いので縦に落ちるカーブ
・カットボールとカーブの軌道が似ている
・カーブの見逃三振率、空振三振率がかなり高い
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