第3回 【プロ野球】セ・パの実力差の原因はDH制?それともソフトバンク?
今回は「セ・パの実力差の原因はDH制?それともソフトバンク?」
を勝率から検証したいと思います。
ソフトバンクが強いだけでは?
検証方法
今回は下記4つの勝率を調べて検証します。
①DH制後のセ・パの勝率
②ソフトバンクとセ・リーグの勝率
③ソフトバンク抜きのセ・パの勝率
④メジャー(MLB)のア・リーグとナ・リーグの勝率
対戦成績は下記の4つのサイトを参考にしました。
年度別日本シリーズ結果 – プロ野球 : 日刊スポーツ
【セ・パ交流戦】12球団の通算成績まとめ(勝敗・順位・勝率)
ワールドシリーズ歴代優勝チーム / MLB – TSP SPORTS
インターリーグ – Wikipedia
①DH制後のセ・パの勝率
パ・リーグ優勝 | 23 |
セ・リーグ優勝 | 13 |
パ・リーグ勝ち | 114 |
パ・リーグ負け | 90 |
分け | 4 |
パ・リーグ勝率 | .559 |
パ・リーグ優勝 | 12 |
セ・リーグ優勝 | 3 |
パ・リーグ勝ち | 1102 |
パ・リーグ負け | 966 |
分け | 60 |
パ・リーグ勝率 | .533 |
パ・リーグの優勝が日本シリーズは10回多く、交流戦は9回多いです。
パ・リーグ勝率は日本シリーズが勝率.559で、交流戦が勝率.533です。
②ソフトバンクとセ・リーグの勝率
ソフトバンク優勝 | 7 |
セ・リーグ優勝 | 0 |
ソフトバンク勝ち | 28 |
ソフトバンク負け | 8 |
分け | 1 |
ソフトバンク勝率 | .778 |
ソフトバンク優勝 | 8 |
ソフトバンク勝ち | 214 |
ソフトバンク負け | 126 |
分け | 14 |
ソフトバンク勝率 | .629 |
ソフトバンクの優勝が日本シリーズは無敗で7回、
交流戦は優勝が8回でセ・リーグよりも5回も多いです。
ソフトバンク勝率は日本シリーズが勝率.778で、交流戦が勝率.629です。
③ソフトバンク抜きのセ・パの勝率
パ・リーグ優勝 | 16 |
セ・リーグ優勝 | 13 |
パ・リーグ勝ち | 86 |
パ・リーグ負け | 82 |
分け | 3 |
パ・リーグ勝率 | .512 |
パ・リーグ優勝 | 4 |
セ・リーグ優勝 | 3 |
パ・リーグ勝ち | 888 |
パ・リーグ負け | 840 |
分け | 46 |
パ・リーグ勝率 | .514 |
パ・リーグの優勝が日本シリーズは3回多く、交流戦は1回多いです。
パ・リーグ勝率は日本シリーズが勝率.512で、交流戦が勝率.514です。
④メジャー(MLB)のア・リーグとナ・リーグの勝率
ア・リーグ優勝 | 25 |
ナ・リーグ優勝 | 22 |
ア・リーグ勝ち | 144 |
ナ・リーグ負け | 126 |
分け | 3 |
ア・リーグ勝率 | .533 |
ア・リーグ勝ち | 3315 |
ナ・リーグ負け | 3047 |
分け | 0 |
ア・リーグ勝率 | .521 |
ワールドシリーズではDH制を導入しているア・リーグの優勝が3回多いです。
ア・リーグ勝率はワールドシリーズが勝率.533で、インターリーグが勝率.521です。
まとめ
今回は上記の4つの勝率を調べて検証しました。
その結果、①よりパ・リーグの勝率は日本シリーズが勝率.559で、交流戦が勝率.533とセ・パの実力差は確かにあります。
②より日本シリーズが勝率.778で、交流戦が勝率.629
と圧倒的な強さのソフトバンクが主な原因であると考えられます。
ただ、③ソフトバンク抜きの成績や④ア・リーグとナ・リーグの成績にも差があることから、
DH制の影響は.512~.533くらいの差であると考えられます。
以上のことから、セ・パの実力差を無くす最適な方法は「セ・リーグのDH制導入では無く、ソフトバンクをセ・リーグに入れること」だと思います。
おまけ:西武の黄金期も強すぎ
ソフトバンクだけでなく、1985年~1994年の西武の黄金期も強すぎます。
ただ今回は2005年からの交流戦もセ・パで差が付いているので、
西武の黄金期はセ・パの原因ではないと考えました。
この記事を読んだ方には、次の記事がおすすめです。
第2回 広島カープは地元ファンの力で勝っていたのか?