第26回 【MLB】菅野智之投手はメジャーで通用するのか?
今回は「菅野投手はメジャーで通用するのか?」ということで、「投球割合、左右被打率・球速、被打率・被本塁打率、奪三振球種割合・空振率・見逃率」の2020年のデータから投球分析して、菅野投手がメジャーで通用するのかを考えます。
データは下記のいくつかのサイトを参考にしてます。
プロ野球データFreak
Baseball LAB
変化球割合
1. 基本情報・成績
所属球団 | 読売ジャイアンツ |
ポジション | 先発 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1989/10/11 |
身長 | 186 |
体重 | 95 |
2. 投球割合
菅野投手は6球種と多く、投球割合もバランス良く投げている。
左右のグラフは用意出来ませんでしたが、
左打者にはカットボールの比率が高くなる。
また左打者にもスライダーの比率が高いことが左打者を苦にしない理由と考えられる。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
3. 左右成績・球速
右打者の被打率.177、左打者の被打率.213と左右どちらもとても良い。
平均球速は2km/hほどメジャー平均よりも遅いが、
先発としてはほぼ平均くらい。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
4. 被打率・被本塁打率
全体的に被打率が低く、弱点になる球種がない。
特にメジャー(MLB)右投手よりストレート、ツーシームの被打率が低いのは強みである。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
スプリットとスライダーは投球割合が高いが、ほとんど打たれていない。
唯一気になるのは、カーブの被打率.265が少し高い。
5. 奪三振球種割合・空振率・見逃率
ストレート、スプリット、スライダーが決め球と使用されていることが分かる。
全体の投球割合を考えると、カーブの決め球率が他の投手より高い。
ストレートは空振率が6.1%と有原投手や澤村投手よりも高い。
第24回 有原航平投手はメジャーで通用するのか?
第25回 澤村拓一投手はメジャーで通用するのか?
スプリット、スライダーは空振率が高く、見逃率が低いことから
打者が見極められず、ボール球まで振っていると予想される。
意外なのはカットボールの空振率が11.9%と高いことである。
唯一気になるのは、カーブの空振率が4.5%と低いことである。
6. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 31 |
球種の豊富さ | (4.5 / 5) |
制球力 | (4.5 / 5) |
球速 | (4 / 5) |
奪三振能力 | (4 / 5) |
ストレート | (4.5 / 5) |
ツーシーム | (4 / 5) |
スプリット | (4.5 / 5) |
カットボール | (4 / 5) |
スライダー | (5 / 5) |
カーブ | (3 / 5) |
対左打者 | (3 / 5) |
今回は「菅野投手はメジャーで通用するのか?」を紹介しました。
ストレートの空振率が低くなく、決め球としても使えそうです。
決め球のスプリットとスライダーは、被打率が低く、空振率が高く、見逃率が低いのでメジャーでも通用しそうです。
ツーシームとカットボールも被打率が高くなく、特にカットボールは左打者に使える球種と言えます。
総括すると、日本人投手が活躍するための条件の「落ちる球」であるスプリットが投げられて被打率も低いこと、空振率が高い「スライダー」が投げられること、また全球種のレベルが高いことから活躍する可能性が高いと思います。
少し気になるのはカーブで、被打率が高く、空振率が低いのは改善の余地があります。
7. おまけ
2020年の平均回転数はありませんでしたが、2017年のトラックマンデータからの回転数がありました。
ストレート、カーブともにメジャー平均より平均回転数が高い数字でした。
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