第45回 【中日】今年ブレイクしそうな若手投手(木下 雄介)
2月のキャンプも終わり、一通り期待の若手選手を見ることが出来ましたので、「今年ブレイクしそうな若手投手」をセ・パで5人ずつ紹介したいと思います。
ヤクルト・奥川投手、ロッテ・佐々木投手のような超有名選手は外しています。
今回紹介するのは、セ・リーグ3人目で中日の「木下 雄介」投手です。
木下 雄介(中日)の基本情報
経歴 | 生光学園高等学校 駒澤大学(中退) 徳島インディゴソックス (2015 – 2016) 中日ドラゴンズ (2017 – ) |
ドラフト | 2016年 育成選手ドラフト1位 |
ポジション | リリーフ |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1993年10月10日(27歳) |
身長 | 183 cm |
体重 | 80 kg |
浮き上がるような火の玉ストレートとフォークが武器の投手。
右肩の故障で駒大を中退後、アルバイト生活を経て、四国IL・徳島入り。16年育成ドラフト1位で中日に入団すると、18年3月に支配下契約。2020年の1軍キャンプでは練習中に左足首を負傷し、手術も行った。その後は、2軍で懸命なリハビリを行い、プロ初セーブを記録した。
球速
プロ入り後、少し平均球速は上昇していて、平均148km/hです。
ただ、木下雄介投手のストレートの特徴は球速以上のノビです。
ラプソードの記録によると、回転数は2396回転で、ホップ成分は脅威の56cmです。
NPB平均が44cm、メジャー平均が40cmなので平均を大きく上回っています。
また上図のメジャー全投手のストレートに木下雄投手をプロットしたものを見ると、見て頂ければ分かるようにメジャーでもトップタイのホップ成分を誇ります。
木下雄投手の場合、回転数も平均以上ですが、回転軸が地面に対してほぼ垂直。真上に浮き上がるようなストレートになり、ホップ成分が高い「火の玉ストレート」になっています。このストレートで去年は奪三振率12.23を記録しました。
球種
清水投手の球種はストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種です。
主に投げるのはストレート、フォークの2球種です。
主な決め球はストレートとフォークです。フォークだけでなく、高めのストレートで三振を奪うことが出来ます。
浮き上がるようなストレートと、縦に落ちるフォークとの相性は抜群で、三振の山を築きそうです。
キャンプ・オープン戦
2月13日のDeNAとの練習試合では1回無失点の投球で、2月23日の広島との練習試合では2回2失点3奪三振と少し打たれました。
オープン戦では、3月2日にソフトバンク相手に1回無失点2奪三振、3月6日に楽天相手に1回無失点の好投しています。
3月2日、3月6日の投球割合を見ると、去年は投げていなかったカットボールの投球割合が多かったです。
スライダーとカーブは一球も投げていませんでした。
平均球速も148.6km/hと昨季を超えているので、調子は良さそうです。
今シーズンはホップ成分が高い「火の玉ストレート」と相性の良いフォークで三振の山を築きそうです。唯一の不安は制球力ですが、オープン戦を見る限りは安定しているように見えました。
勝利の方程式の一員として活躍してくれることを期待しています。
データは下記のサイトを参考にしてます。
NPB公式サイト
Sportsnavi
日刊スポーツ
プロ野球データFreak
Baseball LAB
変化球割合