第53回 【佐々木朗希】オープン戦でプロ入り後初登板(2021年3月12日投球分析)
2021年3月12日、とうとう佐々木朗希投手がオープン戦でプロ入り後初めて実戦登板しました。京田、阿部、ビシエド選手相手に1回無失点1奪三振で3者凡退の危なげない投球でした。今回はその投球内をご紹介します。
ほぼストレート!
3月12日に投げたのは12球中11球がストレート、1球のみスライダーでした。このスライダーは外角低めの明らかなボールでしたので、実質打者とはストレートのみで対戦したことになります。
ほぼアウトハイのストレート
左打者の京田選手にはインハイのストレートでしたが、阿部選手とビシエド選手に対してはアウトコースへの投球でした。
かなりボールが浮ついていたので、結果としてアウトハイへの投球がほとんどで、低めの1球は明らかなボールだったスライダーのみでした。
すっぽ抜けや引っかけたワンバウンドなどは無く、アバウトな制球は安定していました。
気になる球速は?
上図は佐々木朗希投手の球速ごとの投球数です。球速は平均150.8km/hで、MAX球速153km/hでした。
ご覧のように、半分以上が151km/hで、全球が前後2km/h以内に収まっています。かなり球速が安定しています。
佐々木投手のストレートは、浮き上がるようなストレートではなく、球速以上に球威があり、加速しているようなボールでした。(加速はするわけ無いけど)
球持ちが良い(エクステンションが長い)からそう感じるのか?
ちなみに佐々木投手の平均球速より速い先発投手は昨季4人しかいません。高卒2年目であることを考えると非凡な才能であることが分かります。今回、佐々木投手はかなり抑えめで投げていた印象なので、次回登板ではもう少し球速が上がるのではないかと思います。
いや、十分速いんだけどね
まとめと感想
①フォームが安定していた
②球速が安定していた
③球速以上に速く、球威があった
④アバウトな制球が安定していた
①変化球が投げられなかった
②低めに制球出来なかった
③制球重視で、全力ではなかった