第380回 【佐々木朗希】6回1安打1失点で今季初黒星(2023年6月4日投球分析)

佐々木朗希投手の投球内容
(2023年6月4日)

2023年6月4日、佐々木朗希投手が敵地甲子園での阪神戦に先発。

6回を投げて102球、被安打1四死球5奪三振10、失点1でしたが今季初黒星

2ストライクから空振りが奪えずに粘られることが多く、四死球が今季最多の5個もありました。

6回も四死球と盗塁と暴投で3塁に進められ、浮いたフォークを打たれました。

今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年6月4日)」を紹介します。

佐々木朗希投手の過去記事一覧

使用するデータはスポナビライブのデータです。

やきゅまる
やきゅまる
ビジター球場だと四死球が増えるね

1. 球種・投球割合

スライダーを19%と多投

佐々木朗希投手の日別球種割合
(2023年6月4日時点)

今回投じたのはストレートフォークスライダー3球種でした。

阪神打線が右打者5人と少し多かったためスライダーを今季最多の19%と多投しました。

またカーブは投げませんでした。

左打者にもスライダーを投球

佐々木朗希投手の対左右球種割合
(2023年6月4日)

左打者にもスライダーを投球しました。

やきゅまる
やきゅまる
左打者にもスライダーをもっと投げても良さそう

偶数回の球数が多い

佐々木朗希投手の回別球種割合
(2023年6月4日)

偶数回の球数が多かったです。それ以外の回は12球以下と球数が少なかったです。

やきゅまる
やきゅまる
偶数回は全て4〜6番と対戦

2. コース別

ストレート高め多投

佐々木朗希投手のコース別投球数
(2023年6月4日)

ストレート右打者のアウトハイ左打者の高めへの投球が多かったです。

フォーク低めが多かったですが数球高めに浮くことがあり、それを打たれました。

やきゅまる
やきゅまる
四死球のわりには制球は悪くない

高めのフォークを打たれた

佐々木朗希投手のコース別成績
(2023年6月4日)

低めのフォークで三振を量産しましたが、浮いた高めのフォークを打たれました。

やきゅまる
やきゅまる
高めのストレートは良かった

3. 左右成績

左打者に四球3

佐々木朗希投手の対左右成績
(2023年6月4日)

上図は今回2022年平均の左右別被OPSです。

2022年は左打者の方が与四死球が多かったですが、今回も左打者に四球3でした。

やきゅまる
やきゅまる
左打者の方が少しボールが外に抜けやすいね

4. 球種別成績

ストライク率60%、ゾーン内率51%

佐々木朗希投手の球種別成績
(2023年6月4日)

ストライク率60%(NPB平均63%)、ゾーン内率51%(NPB平均46%)とゾーン内率のわりにストライク率が低かったです。これは阪神打線が見逃し三振覚悟でゾーンを狭くしてボール球をあまり振らなかったからです。

特にストレートゾーン内率64%なのにストライク率66%でした。

フォークは空振率25%と空振率が高かったですがストレートは空振率3%しかありませんでした。

やきゅまる
やきゅまる
阪神打線がゾーンを狭くして、ストレートに絞っていたね

5. 球速

平均159.2km/h、最高163km/h

佐々木朗希投手の日別球速
(2023年6月4日時点)

ストレート平均球速159.2km/h最高球速163km/hでした。

やきゅまる
やきゅまる
今季平均くらいだね

160km/h超えは23球

佐々木朗希投手の球速帯
(2023年6月4日)

ストレート160km/h超えが59球中23球でした。100マイル(約160.9km/h)超えは12球でした。

やきゅまる
やきゅまる
ストレート全球が155km/h以上と安定していたね

終盤まで球速維持

佐々木朗希投手の回別平均球速
(2023年6月4日)

6回も159km/hと1回から159km/h前後で安定していました。

まとめ

佐々木朗希投手の投球内容とコース
(2023年6月4日)
まとめ

①被安打1、四死球5
②スライダーを今季最多の19%
 ⇒左打者にも投球
③偶数回は球数多い
 ⇒偶数回は全て4〜6番と対戦
④ストレートは高め多投
⑤フォークは低めボールゾーンに多投
⑥低めのフォークで三振量産
 ⇒高めに浮いたフォークを痛打
⑦ゾーン内率のわりにストライク率が低い
 ⇒阪神打線がボール球を振らなかった
⑧空振り10個のみ(今季平均21個)
 ⇒ストレートは空振率3%
⑨160km/h超えが59球中23球
⑩球速安定
⑪終盤まで球速維持


平均球速159.2km/h
最高163km/h

今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2023年6月4日)」を紹介しました。

6回を投げて102球、被安打1四死球5奪三振10、失点1でしたが今季初黒星

ストライク率60%(NPB平均63%)、ゾーン内率51%(NPB平均46%)とゾーン内率のわりにストライク率が低かったです。

これは阪神打線が見逃し三振覚悟でゾーンを狭くしてボール球をあまり振らなかったからです。

次回の広島カープは佐々木朗希投手をどう対策するのか、また佐々木朗希投手はそれにどう対応するのか楽しみです。