第31回 【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析
今回は「【DeNA】新外国人ケビン・シャッケルフォード投手の投球分析」ということで、
メジャーに在籍していた2017年~2018年Baseball Savantのデータを紹介したいと思います。
1. 基本成績
所属球団 | シンシナティ・レッズ(2017〜18) ⇒横浜DeNAベイスターズ (2021) |
ポジション | リリーフ |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1989/4/7 |
身長 | 196 cm |
体重 | 95 kg |
![メジャー(MLB)の成績(2017~2018年)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/メジャー(MLB)の成績(2017~2018年).png)
イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない。
どちらかというと右打者の方が相性が良い。
2. 投球割合
![シャッケルフォード投手の投球割合(全打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の投球割合(全打者).png)
![シャッケルフォード投手の投球割合(右打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の投球割合(右打者).png)
![シャッケルフォード投手の投球割合(左打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の投球割合(左打者).png)
シャッケルフォード投手がメジャーで投げていたのは、ストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スライダーの4球種で、メジャーではオーソドックスな投手である。
チェンジアップの割合は低いので、実質3球種である。
第6回 メジャー(MLB)右投手の球種、投球割合
右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が高い。
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
3. コース別投球割合
![シャッケルフォード投手のコース別投球割合](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別投球割合-1024x542.png)
メジャー平均と比べると、右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い。
第7回 メジャー(MLB)右投手のコース別投球割合
ストレート
![シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ストレート](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ストレート-1024x542.png)
ツーシーム
![シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ツーシーム](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別投球割合_ツーシーム-1024x542.png)
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
チェンジアップ
![シャッケルフォード投手のコース別投球割合_チェンジアップ](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別投球割合_チェンジアップ-1024x542.png)
スライダー
![シャッケルフォード投手のコース別投球割合_スライダー](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別投球割合_スライダー-1024x542.png)
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
4. カウント別投球割合
![シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(右打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(右打者).png)
![シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(左打者)](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のカウント別投球割合(左打者).png)
カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用している。
左打者にもスライダーを決め球にしているのはメジャー平均とは異なる。
第8回 メジャー(MLB)右投手のカウント別投球割合
5. 被打率・被本塁打
球種別被打率
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/球種別被打率(2017年~2018年).png)
ストレートは左打者の被打率が低い。
これは後述の変化量のように、ストレートがカットボール気味なので左打者に有効だと思われる。
ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い。
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
コース別被打率
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別被打率-1.png)
右打者はインローとアウト路の被打率が低いので、コースに投げる制球力があれば活躍出来そう。
左打者はアウトコースの被打率が低い。
第9回 メジャー(MLB)右投手のコース別被打率、被本塁打
コース別被本塁打
![シャッケルフォード投手のコース別被本塁打](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のコース別被本塁打-1024x653.png)
バランス良く被弾している。
6. 球速・回転数
![シャッケルフォード投手の球速・回転数](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の球速・回転数.png)
![シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数.png)
![シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数_表](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均球速・平均回転数_表.png)
全球種がメジャー平均よりも球速が速く、平均回転数がとても多い。
平均回転数が多いことが、高い奪三振率に繋がっている。
第10回 メジャー(MLB)右投手の平均球速・平均回転数
7. 平均リリースポイント・変化量
平均リリースポイント
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均リリースポイント-1.png)
![シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_前後](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_前後.png)
![シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_表](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均リリースポイント_表.png)
リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い。
エクステンションはかなり球離れが速い。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
変化量
![シャッケルフォード投手の変化量](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の変化量.png)
![シャッケルフォード投手の平均変化量](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均変化量.png)
![シャッケルフォード投手の平均変化量_表](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の平均変化量_表.png)
ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味である。
ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートに近い変化である。
スライダーはメジャー平均ぐらいの変化である。
第11回 メジャー(MLB)右投手の平均リリースポイント・平均変化量
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
8. 軌道
![三塁側から見た軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/三塁側から見た軌道-6.png)
![上から見た軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/上から見た軌道-6.png)
![捕手目線の軌道](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/捕手目線の軌道-6.png)
![](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/捕手目線の軌道_ピッチトンネル-6.png)
ストレートとスライダーの軌道が似ている。
そのためスライダーの被打率が低く、三振が取れていると考えられる。
第12回 メジャー(MLB)右投手の軌道シミュレーション
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
9. 打球の種類比率・リスク管理
![シャッケルフォード投手の打球の種類比率](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手の打球の種類比率.png)
![シャッケルフォード投手のリスク管理](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/02/シャッケルフォード投手のリスク管理.png)
スライダーの空振り三振率がかなり高い。
第13回 メジャー(MLB)右投手の打球種類比率・リスク管理
![やきゅまる](https://yakyumaru.com/wp-content/uploads/2021/01/character_sports_baseball.png)
10. まとめ
利き手 | 右 |
年齢 | 31 |
球種の豊富さ | ![]() |
制球力 | ![]() |
球速 | ![]() |
奪三振能力 | ![]() |
ピッチトンネル | ![]() |
ストレート | ![]() |
ツーシーム | ![]() |
チェンジアップ | ![]() |
スライダー | ![]() |
対左打者 | ![]() |
リリース近さ | ![]() |
リリース高さ | ![]() |
球持ち | ![]() |
シャッケルフォード投手の投球のほとんどはストレート、ツーシーム、スライダーなので緩急ではなく、左右の高速変化で勝負する投手と言えそうです。
ストレートはカットボール気味、ツーシームは沈まないシュートのような変化です。
そのため、右打者にはインローにツーシーム、アウトローにストレートとスライダーを投げられれば、右打者に対して活躍出来そうです。
・イニングに対して奪三振が多く、与四死球は少ない
・実質ストレート、ツーシーム、スライダーの3球種br>
・右打者にはスライダー、左打者にはストレートの割合が多い
・右打者にはアウトロー、左打者にはインローの割合が多い
・カウント球にストレート、ツーシームを使用して、決め球にスライダーを使用
・ストレートは左打者の被打率が低い
・ツーシーム、スライダーは右打者の被打率が低い
・スライダーは被打率が低く、決め球として有効
・全球種の球速が速く、平均回転数がとても多い
・リリースポイントはメジャー平均よりも高く、頭より遠い
・エクステンションはかなり球離れが速い
・ストレートはスライド成分が多く、カットボール気味
・ツーシームはホップ成分が高く、日本のシュートのような球
・ストレートとスライダーの軌道が似ている
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