第56回 【前田健太】2020年の投球分析
目次
今年もスプリングトレーニングで調子が良さそうな前田健太投手。今回は前田健太投手の昨年(2020年)のBaseball Savantのスタットキャストデータを紹介したいと思います。
2021年のオープン戦(スプリングトレーニング)については次回記事にする予定です。
今年は主要タイトルを取って欲しいな
1. 基本成績
2020年は防御率2.70、奪三振率10.8、与四死球率1.3と全項目でメジャートップクラスの成績を残しました。特にリーグトップのWHIP0.75、リーグ2位の被打率.168は素晴らしい数字です。
2020年サイヤング賞は受賞出来ませんでしたが、2021年はさらなる飛躍を期待したいです。
これだけの成績なんだから、もっとメディアはマエケンを特集しても良いのでは?
2. 投球割合
前田投手の球種はストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップ、スライダー、カーブの6球種と多彩です。
右打者にはツーシームとスライダー、左打者にはチェンジアップとカーブの投球割合が増えます。投球の軸はスライダーとチェンジアップで、スライダーは右打者には51%もの割合で投げています。
ストレートの投球割合は2018年から2020年まで順に41.9%、33.7%、18.8%とかなり減少しています。
去年は投球の8割が変化球なんだね
3. コース別投球割合
前田投手は左右関係なく、アウトローへ投球することを基本にしています。
前田投手は去年ボールゾーンに投げた球のスイング率(O-Swing%)が40.8%とメジャートップの数字でした。そのため、メジャー平均よりもボールゾーンへの投球が多いです。
ボールゾーンの球を振らせているから、被打率とWHIPが良いのかもしれないね
4. カウント別投球割合
右打者にはスライダーとチェンジアップ、左打者にはチェンジアップを決め球にしています。
他の球種は主にカウントを取るのに使われています。
ボールが先行するとストレートではなく、スライダーを投げる割合が増えます。
スライダーとチェンジアップが投球の軸だね