第56回 【前田健太】2020年の投球分析
目次
6. 球速・回転数
ほとんどの球種がメジャー平均より遅く、回転数が同じくらいです。ただ、チェンジアップのみ回転数が少ないです。回転数が少ないので、沈むような変化を生んでいると考えられます。
7. リリースポイント
前田投手は頭より遠く、高さはメジャー平均並のリリースポイントの投手です。
エクステンションについては、意外にも球離れが早い(投手寄り)です。
たしかに本人のyoutubeでも「歩幅を広すぎないようにしている」と言っていたので、歩幅が小さいのがエクステンションが短い要因かもしれません。
やっぱり必ずしも「良い投手=球持ちが良い」では無いということだね
8. 変化量
ストレート、ツーシーム、カットボール、カーブの変化量はほぼメジャー平均と同じです。
チェンジアップは回転数が少ないため、メジャー平均より10cm以上沈むボールです。
スライダーは意外にもメジャー平均よりも変化していませんでした。
スライダーの変化良量のばらつきが大きいのは、「斜め」と「横」の2種類を投げ分けているためと考えられます。また、本人が投げるイメージとして「毎回一緒じゃなくていい」と思っているので、このような結果になっているのかと思います。