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第75回 【前田健太】リリースポイントがまた変わった!(2021年4月1日投球分析)

2023年2月9日

6. カーブ、スライダーの変化量増加

前田投手の変化量

2020年と比較すると、スライダーとカーブの変化量が増えていることが分かります。スライダーは2020年もこれくらい変化することがありましたが、カーブは2020年にはない変化量です。キャンプやスプリングトレーニングでもカーブに手ごたえを感じているという発言がありましたが、それが変化量に表れています。

ストレートに関しては、2020年より少しホップ成分が増えています。

上記の過去記事で書きましたが、スプリングトレーニングではチェンジアップが沈んでいませんでした。しかし、4月1日はしっかり去年並に沈む変化量になっています。

やきゅまる
チェンジアップがしっかり落ちているから、今年も安定した投球になりそう

7. 変化球はしっかり空振りを取れている

前田投手の空振り率

球数が少なかったカーブ以外の変化球はメジャー平均以上の空振り率です。ツーシームでも空振りを獲れているのは大きいです。ストレートでも空振りが獲れるようになると投球が楽になりそうです。

8. リリースポイントがまた変わった!

前田投手のリリースポイント

2020年と比較すると、リリースポイントが頭寄りに5cmくらい低くなっています。また、エクステンションも短くなっています

スプリングトレーニングでは、同じように頭寄りでエクステンションが短くなっていましたが、高さは2020年より5cmくらい高かったです。つまり、スプリングトレーニングに比べると10cmも低いことになります。

やきゅまる
さすがに10cmは意図的だね

9. 珍しく明らかなボール球が多い?

前田投手のベース上の位置

ベース上のボールの位置を見ると、前田投手にしては珍しく明らかなボール球が多い印象です。また、ストライクゾーン内も少し真ん中付近のボールが多いです。やはり少し制球には苦しんだのかもしれません。それでも他の投手に比べれば制球が良い方ではあります。

打たれたチェンジアップ3球は真ん中付近のボールでした。

やきゅまる
制球が安定すればチェンジアップも打たれなくりそう

10. まとめ

まとめ

・ツーシームを多投
・カーブ、スライダーの変化量増加
・変化球で空振りが獲れる
・リリースが低くなった

今回は「前田健太投手の2021年4月1日投球分析」をしました。

開幕の緊張なのか少し制球出来ていないところもありましたが、全体的に安定していて、カーブ、スライダーの変化量の増加など、さらに進化している点もありました。そのため、今年も良い投球をしてくれるのではないかと思います。

やきゅまる
サイヤング賞を獲って欲しいな