第143回 【佐々木朗希】自己最速タイの158キロ(2021年10月7日投球分析)
10月7日の本拠地での楽天戦で先発。
7回を88球4安打2失点、8奪三振1四球の投球内容でしたが、本拠地初勝利はお預けでした。
9月23日のソフトバンク戦に先発登板予定も腰の張りを訴えて登板を回避したため、約1か月ぶりの先発登板となりました。
初回から158km/hを記録するなど、腰の張りの影響は感じられませんでした。
今回はそんな「佐々木朗希投手が自己最速タイの158キロ(2021年10月7日投球分析)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。過去の佐々木朗希投手の投球分析については下記を参考にして下さい。
1. 対左右成績

左は2021年、右は今回(10月7日)の対左右成績です。
楽天が7人左打者を並べたので、今回は左打者の対戦が多かったです。その左打者から三振を7個も奪いました。

2. 投球割合
日別投球割合

左打者が多かったにも関わらず、今回もスライダーを投げていました。今回はいつもよりフォークを多投しました。
チェンジアップは投げませんでした。
対左右投球割合

上は2021年、下は今回(10月7日)の対左右投球割合です。
投球割合は右打者にはストレートが多く、左打者にはフォークを多く投げていました。

回別投球数

ストライクゾーンにどんどん投げ込んで1四球だったので、 全体的に球数が少なかったです。そのため、今回は88球で7回まで投げられました。
投球割合は1,2回はストレートが多かったですが、3回以降はフォークが多くなりました。

3. コース別
コース別投球数

全体的に制球が良かったです。
珍しく右打者にはアウトハイのストレートが多かったです。
左打者にはストレートは高め、フォークは低めに集まっていました。

コース別被安打

打たれたのは全て真ん中または高めに浮いた甘いボールでした。
コース別奪三振

今回は低めのフォークで多く三振を奪いました。
4. 球種別成績

上は2021年、下は今回(10月7日)の球種別成績です。
打たれたのは全てストレートで、三振も奪えませんでした。一方、フォークとスライダーは全く打たれず、三振も多く奪いました。

5. 球速
日別球速

注目の球速は平均球速154.0km/h、最高球速158km/h、最低球速150km/hでした。この平均球速は千賀投手に次いでNPB先発2位相当の球速です。

全球種の球速帯

上は2021年、下は今回(10月7日)の球速帯です。
今回はストレートの球速が157kmを連発していて、フォークとスライダーも140km/h台前半が多かったです。
変化球とストレートの間に球速帯の谷間 (145~150km/h) があるので、大谷投手みたいにカットボール(スラッター)を投げれると投球の幅が拡がりそうです。

回別平均球速

やはり回を重ねる度に球速が低下しています。それでも7回で152km/h以上で十分速く、三振も奪えていました。

まとめ
①左打者にフォーク多投
②高めにストレート、低めにフォーク
③平均球速154.0km/h(NPB先発2位相当)
④最高球速158km/h、最低球速150km/h
⑤回を重ねる度に球速低下
今回は「佐々木朗希投手が自己最速タイの158キロ(2021年10月7日投球分析)」を紹介しました。
7回まで投げたにも関わらず球数は88球で、平均球速154.0km/hでした。ストレートの球速だけでなく、スライダーとフォークの制球が安定していました。
後半戦から球速が上がっているので、次回登板ではさらなる最高球速の更新に期待したいです。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません