第229回 【MLB】ストレートの回転数・平均球速・最高球速・ホップ成分ランキング(2022年)
「ストレートの回転数は誰が多かったのか」などが気になったので、今回は「【MLB】ストレートの回転数・平均球速・最高球速・ホップ成分ランキング(2022年)」を作成しました。
また球速については、比較対象として佐々木朗希投手も記載しました。
データはBaseball Savantのデータを使用します。
2023年ランキングやプロ野球については、下記を参照してください。
0. はじめに
平均球速・平均回転数 (メジャー全投手)
上図はメジャー全投手のストレートの「平均球速と平均回転数」のグラフです。
平均球速に注目すると、日本人投手4人全員がメジャー平均より平均球速が速いです。平均回転数に注目すると、ダルビッシュ投手はメジャー平均より平均回転数が多いです。
比較対象として佐々木朗希投手を記載しましたが、佐々木朗希投手の平均球速158.3km/hと回転数2480はMLBでもトップレベルであることが分かります。
変化量(メジャー全投手)
メジャー平均に比べると、大谷投手はスライド成分が多くてホップ量が少ない、澤村投手はシュート成分が多い、ダルビッシュ投手はホップ成分が多い、菊池投手はシュートライズです。
比較対象として佐々木朗希投手を記載しました。ホップ成分50.3cm、シュート成分39.1cmと、佐々木朗希投手はかなりのシュートライズであることが分かります。ただし、測定方法やボールなどが異なる点には注意が必要です。
ランキングの説明
今回は100球以上ストレートを投げた投手でランキングを作成しました。そのため、2022年の投球数が少ない投手などは含まれません。
ランキングは各項目で「全投手」「先発」「左投手」の3つを作成しました。
先発とリリーフの振り分けは、1度でも試合開始時に投げたら先発としています。そのためオープナーやショートスターターも先発になっています。
縦変化量については、ホップ成分が多い方を上位にしています。
1. 平均球速ランキング(2022年)
全体TOP10
先発TOP5
左投手TOP5
2. 最高球速ランキング(2022年)
全体TOP10
先発TOP5
左投手TOP5
3. 回転数ランキング(2022年)
全体TOP10
先発TOP5
左投手TOP5
4. ホップ成分ランキング(2022年)
全体TOP10
先発TOP5
左投手TOP5
まとめ
①平均球速は平均151.2km/h、約158.5km/hだとトップ10
②最高球速は平均155.9km/hで、約164km/hだとトップ10
③回転数は平均2268で、約2500だとトップ20
④ホップ成分は平均40.2cmで、約50cmだとトップ10
⑤日本人4投手は平均球速と最高球速が平均以上
⑥大谷投手は平均球速29位(先発10位)、最高球速12位(先発5位)
⑦佐々木朗希投手は平均球速12位相当(先発3位)、最高球速8位相当(先発3位)
⑧ホップ成分はレイズが多数ランクイン
今回は「MLB】ストレートの回転数・平均球速・最高球速・ホップ成分ランキング(2022年)」を紹介しました。
大谷投手は平均球速の先発10位、最高球速の先発5位にランクインしていました。
比較対象として記載した佐々木朗希投手は平均球速12位(先発3位)相当、最高球速8位(先発3位)相当でした。
回転数は例年ならダルビッシュ有投手がランクインしてもおかしくない数字ですが、今年はダルビッシュ有投手の回転数が少なかったです。
ホップ成分はレイズの投手が多数ランクインしており、チーム方針の可能性が高いです。「①ホップ成分の多い投手を集めている」「②ホップ成分を多くする、なんらかの方法を伝授している」などの可能性が考えられます。
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