第154回 【楽天】2022年新外国人マルモレホス選手の打撃分析
11月8日、楽天がマリナーズのホセ・マルモレホス内野手兼外野手 (28)を獲得リストにあげているという報道があったので、今回は「【楽天】2022年新外国人マルモレホスの打撃分析」を紹介します。
その後、12月7日に正式に獲得の発表がありました。
使用するデータは2020年~2021年のBaseball Savantとfangraphsです。
基本情報
メジャー経験は少なめ
所属球団 | シアトル・マリナーズ (2020 – 2021) |
ポジション | 一塁手、外野手 |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1993年1月2日(28歳) |
身長 | 185.4 cm |
体重 | 102.1 kg |
3AではMVP
2020年、2021年は100打席近くメジャーでプレーしましたが、結果を残せませんでした。
ただし、2021年3Aでは86試合で打率.338、26本、75打点でMVPに輝いています。
守備位置はファースト、レフト、ライトで、センターはメジャーでは守ったことはありません。
左は対戦数が少なく、苦手
メジャーでは左との対戦数が少なく、成績としては苦手そうです。
ただし、3Aでは左のOPSが1.000を超えているので、左が苦手というよりは対戦数が少ないだけかもしれません。
チャンスにはやや弱い
打率、OPSが得点圏で下がるので、チャンスにはやや弱そうです。
ただし、3Aでは86試合でしっかり75打点を挙げているので、チャンスに強くなっている可能性はあります。
ファーストストライクの成績が悪い
ファーストストライクの打率が悪く、ホームランも打っていません。
一方、ツーストライクは打率が非常に悪いですが、本塁打は打っています。
このことから追い込まれても当てにいかず、フルスイングするタイプみたいです。
アウトローが苦手
右投手のアウトコースは苦手で、本塁打は全て真ん中よりインコースです。
左投手もアウトローは苦手ですが、アウトハイは本塁打も打っていて得意そうです。
速い変化球は得意、遅い変化球は苦手
ツーシーム、スプリット、カットボールの速い変化球を得意としています。
チェンジアップ、スライダー、カーブ、ナックルカーブの遅い球は苦手としています。
155km以上は得意
155km/h以上の剛速球は得意としており、140km/h〜155km/hの成績も悪くありません。
佐々木朗希投手、千賀投手、山本由伸投手など剛速球投手にはもしかしたら強いかもしれません。
一方、140km/h以下はかなり成績が悪いです。
プルヒッター
ヒット、ホームランの大半が引っ張り方向のプルヒッターです。
打球速度が速く、バレル率が高い
メジャー中央値より打球速度は速く、打球角度は高く、バレル率は11.2%と高いです。
特に安打はメジャー中央値より10km/h近く速いです。
まとめ
①3A(86試合)打率.338、26本でMVP
②左は苦手
③チャンスにはやや弱い
④ファーストストライクの成績が悪い
⑤アウトローが苦手
⑥速い変化球は得意、遅い変化球は苦手
⑦155km/h以上の剛速球は得意
⑧プルヒッター
⑨打球速度が速く、バレル率が高い
今回は「【楽天】2022年新外国人マルモレホスの打撃分析」を紹介しました。
メジャー実績はあまりありませんが、3Aでは86試合で打率.338、26本、75打点でMVPに輝いています。また、打球速度が速いのでバレル率も高く、日本で化けるポテンシャルを秘めた選手です。
ただ、遅い変化球とアウトローが苦手なので、現状では日本の野球との相性は良く無さそうです。