第153回 【広島】2022年新外国人ターリー投手の投球分析

2021年11月22日

ターリー投手の総評

広島は11月9日、シカゴ・ホワイトソックス傘下3Aで今年プレーしたニック・ターリー投手(32)との契約合意に達したと発表しました。

契約金10万ドル(約1100万円)、年俸65万ドル(約7300万円)。

そのため今回は「【広島】2022年新外国人ターリー投手の投球分析」を紹介します。

データはメジャーで登板した2017年と2020年のBaseball Savantfangraphsデータを使用します。

2022年新外国人の記事一覧

基本情報

メジャーでは主にリリーフ

所属球団ミネソタ・ツインズ (2017)
ピッツバーグ・パイレーツ (2020)
広島東洋カープ (2022 – )
ポジションリリーフ
投打左投左打
生年月日1989年9月11日(32歳)
身長193 cm
体重88.5 kg
基本情報

2020年は成績が大幅に良化

ターリー投手の年度別成績(MLB2017、2020年)
ターリー投手の年度別成績(MLB2017、2020年)

2017年は大炎上の成績ですが、2020年は打率などの成績が大幅に良化しています。被打率が低く奪三振率が高い投手そうです。

3Aでも43登板1勝4敗、防御率5.02、被打率.179と低く、43イニングで60三振と高い奪三振率です。

被打率の割に防御率が悪いのは与四死球が多いためだと思います。

やきゅまる
やきゅまる
四死球が減らせられるかが活躍のカギになりそう

ストレート、カーブの2球種

ターリー投手の年別投球割合(MLB2017、2020年)
ターリー投手の年別投球割合(MLB2017、2020年)

持ち球はストレートカーブの2球種です。

2017年はチェンジアップも投げていますが、6%なのでほぼ2球種だけと言えます。

やきゅまる
やきゅまる
2球種だとリリーフだろうね

投球割合に左右差無し

ターリー投手の投球割合(MLB2020年)
ターリー投手の投球割合(MLB2020年)

投球割合に左右差はほぼありません。

やきゅまる
やきゅまる
ここまで左右差が無いのは珍しいね

2球種とも決め球になる

ターリー投手の奪三振球種(MLB2020年)
ターリー投手の奪三振球種(MLB2020年)

決め球も左右差が無く、ストレート、カーブがほぼ半分です。

やきゅまる
やきゅまる
どちらも決め球に出来るのは強みだね

2020年は球持ちが良くなる

ターリー投手のリリースポイント(MLB2017、2020年)
ターリー投手のリリースポイント(MLB2017、2020年)

2017年はカーブは球持ちが悪くストレートはメジャー平均くらいのリリースでした。

2020年はリリースが身体から遠くなり、球持ちが良くなりました。

やきゅまる
やきゅまる
2020年のフォームの方が良さそうだね

右打者の方が得意

ターリー投手の対左右成績(MLB2017、2020年)
ターリー投手の対左右成績(MLB2017、2020年)

2020年に左右ともに成績が良化しています。

特に右打者への被打率は.153と低く、OPSもかなり低いです。一方、左打者には与四死球が多いです

やきゅまる
やきゅまる
左打者への与四死球が最大の課題といえそう

ストレートの成績が大幅改善

ターリー投手の球種別成績(MLB2017、2020年)
ターリー投手の球種別成績(MLB2017、2020年)

球種別に見ると、2020年にストレートの成績が被打率.148、OPS.505と大幅に良化しています。

やきゅまる
やきゅまる
ストレート、カーブともに被打率はかなり低い

回転数が多い

ターリー投手の球速・回転数(MLB2017、2020年)
ターリー投手の球速・回転数(MLB2017、2020年)

2017年はストレートの平均球速150.3km/hでしたが、2020年は平均球速151.6km/hと速くなっています。この平均球速はNPB左腕3位相当の速さで、日本の左腕ではかなり速い投手と言えます。

カーブはメジャー平均くらいの速さです。

ストレート、カーブは回転数が多く、メジャー平均より200回転以上多いです。

やきゅまる
やきゅまる
日本では、かなり球威がある投手になりそう

変化量が安定

ターリー投手の変化量(MLB2017、2020年)
ターリー投手の変化量(MLB2017、2020年)

2017年はストレート、カーブともに変化量がバラついていましたが、2020年は変化量が安定しています。

ストレートはメジャー平均並の変化量

カーブは縦横にかなり変化量が多く、左投手としては横変化量はMLB11位相当ドロップ成分はMLB5位相当です。

チェンジアップはストレートより少しシュートするぐらいで、ほとんど変化しません。

やきゅまる
やきゅまる
ここまでカーブの変化量が大きいと、カウントの取れる中間の変化球が欲しくなるね

制球のバラつきが減る

ターリー投手のベース上の位置(MLB2017、2020年)
ターリー投手のベース上の位置(MLB2017、2020年)

2017年に比べると、2020年はバラつきが減りストライクが多くなっています。ただ、それでもカーブのストライク率は悪く、特に左打者が悪いです。

軌道は似ている

ターリー投手の軌道(MLB2017-2020年)
ターリー投手の軌道(MLB2017-2020年)

ストレート、チェンジアップ、カーブのピッチトンネルまでの軌道がかなり似ています

やきゅまる
やきゅまる
ストレートにこれだけ近い軌道のカーブは打ちにくそう

まとめ

ターリー投手の総評
ターリー投手の総評
まとめ

①メジャー、3Aではリリーフ
②2020年に成績が良化
③ストレート、カーブの2球種
④投球割合に左右差無し
⑤2球種とも決め球
⑥右打者の方が得意
⑦被打率が低く、奪三振率が高い
⑧2球種とも被打率が低い
⑨平均151.6km/h、2536回転
⑩カーブの変化量が大きい
⑪カーブのストライク率が悪い
⑫軌道は似ている

今回は「【広島】2022年新外国人ターリー投手の投球分析」を紹介しました。

ストレート、カーブの2球種のみですが、ストレートは平均151.6km/hで2536回転カーブは変化量がかなり大きいです。そのため、被打率はかなり低く、高い奪三振率を誇ります。

しかし、カーブのストライク率が低く、与四死球が多いので防御率は悪いです。特に左打者にその傾向が顕著です。

やきゅまる
やきゅまる
左打者への与四死球を減らすため、中間球を覚えて欲しい