第166回 【ソフトバンク】2022年新外国人ガルビス選手の打撃分析
2021年12月1日、ソフトバンクがメジャーで12年間(通算1102試合)もプレーしているフィリーズのフレディ・ガルビス内野手(32)を獲得調査しているという報道が出ました。
その後、12月13日にソフトバンクが獲得を発表しました。背番号は「3」。
そのため、今回は「【ソフトバンク】2022年新外国人ガルビス選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータは2015年からのBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
MLB10年の両打ちユーティリティ
所属球団 | フィラデルフィア・フィリーズ (2012 – 2017) サンディエゴ・パドレス (2018) トロント・ブルージェイズ (2019) シンシナティ・レッズ (2019 – 2020) ボルチモア・オリオールズ (2021) フィラデルフィア・フィリーズ (2021) |
ポジション | 内野手、外野手 |
投打 | 右投両打 |
生年月日 | 1989年11月14日(32歳) |
身長 | 177.8 cm |
体重 | 83.9 kg |
失策が少ない守備職人
メジャー通算打率.246、本塁打109本、OPS.679とやや打撃成績は劣っていますが、直近3年間は長打率.400を超えて平均並の打撃成績です。
四死球は少なく、三振も少ないです。
守備は主にショートでしたが、内外野を守れるユーティリティ性が長所で、通算で全ポジションでUZRがプラスです。
2016~2018年に遊撃手の最高守備率をマークしたように失策がとにかく少ない守備職人タイプの選手です。守備範囲はメジャー平均レベルでしたが、近年は守備範囲が徐々に狭まっています。
走力は2016年はメジャー平均以上でしたが、脚力が年々衰えて2021年はメジャー平均以下の成績になっています。
右打席ではアベレージ、左打席では長打
右打席(対左投手)の方が打率.266と高く、三振が少ないです。
左打席(対右投手)の方がOPSが高く、四死球が多いです。
チャンスは普通
得点圏の方が打率、OPSがやや低いですが、それほど差がありません。
初球○
0ストライク、1ストライクでは3割以上と若いカウントの方が成績が良いです。
特に初球は打率.387とかなり得意です。
右打席はインコース○、左打席はアウトコース○
右打席はインコース、左打席はアウトコースの成績が良いです。特にどちらもインロー、アウトローを得意としています。
苦手な球種が無い
スプリット、スライダーの打率とOPSがやや低いですが、これはメジャー全体に比べたらマシな方です。
打率2割以下、OPS.500以下が無く、明らかな苦手な球種が無いと言えます。
苦手な球速帯が無い
打率2割以下、OPS.600以下が無く、明らかな苦手な球速帯が無いと言えます。
右打席では広角、左打席ではプルヒッター
右打席では広角に打っていますが、左打席では引っ張りが46%とプルヒッターです。
打球速度はややMLB平均以下
安打と本塁打の捉えた打球速度はMLB平均より5~6km/h遅いです。そのためバレル率も3.6%と低いです。
打球角度はMLB平均です。
打球の種類はMLB平均並
打球種類の比率はMLB平均並です。
まとめ
①MLB10年の両打ちユーティリティ
②四死球は少なく、三振も少ない
③失策がとにかく少ない守備職人
④守備範囲と走力が衰え傾向
⑤初球○
⑥右打席はインコース、左打席はアウトコースが得意
⑦苦手な球種と球速帯が無い
⑧右打席では広角、左打席ではプルヒッター
⑨打球速度とバレル率はややMLB平均以下
今回は「【ソフトバンク】2022年新外国人ガルビス選手の打撃分析」を紹介しました。
MLB10年の両打ちユーティリティ、直近3年間は長打率.400を超えて平均並の打撃成績で四死球は少なく、三振も少ないです。
2016~2018年に遊撃手の最高守備率をマークしたように失策がとにかく少ない守備職人タイプの選手です。守備範囲と走力はメジャー平均レベルでしたが、近年は守備範囲と走力が徐々に衰えています。
初球に強く、苦手な球種と球速帯が無い打者です。両打ですが左右打席でタイプが違い、右打席はインコースが得意な広角なアベレージヒッター、左打席はアウトコースが得意なプルヒッターです。
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