第175回 【巨人】2022年新外国人ポランコ選手の打撃分析
2021年12月15日、前ブルージェイズのグレゴリー・ポランコ外野手(30)が日本球界入りすることを地元メディアが伝えたという報道が出ました。
その後、2022年1月5日に巨人が獲得したと発表がありました。単年契約で年俸は2億5000万円(推定)で背番号は「23」。
そのため、今回は「【巨人】2022年新外国人ポランコ選手の打撃分析」を紹介します。
使用するデータはBaseball SavantとFanGraphsです。
基本情報
メジャー経験が8年と豊富
所属球団 | ピッツバーグ・パイレーツ (2014 – 2021) |
ポジション | 外野手 |
投打 | 左投左打 |
生年月日 | 1991年9月14日(30歳) |
身長 | 193 cm |
体重 | 99.8 kg |
MLBでは平均的打力、3Aでは圧倒的な成績
MLB通算では打率.241、OPS.718と平均的な成績です。四死球も平均的で、三振は少ない打者です。
3A通算では108試合で打率.329、17本塁打、OPS.938と圧倒的な打力で、特に2021年は24試合で打率.374、9本塁打、OPS1.183でした。
また盗塁はMLB通算で98個(162試合換算19個)、3A通算で24個(162試合換算36個)と盗塁が多いです。
守備は近年は指標低下、走力は平均以上
守備は2015~2017年はレフト、センターも守りましたが、主にライトです。
ライトのUZR1000は、2015~2017年はプラスでしたが、近年はマイナスを記録しています。原因は、プラスだった守備範囲と送球がマイナスに転じていることです。
走力は毎年平均以上を記録しており、明らかな衰えも見えないので平均以上の走力は期待出来そうです。
左は対戦数が少なく、苦手
対左投手は対戦数が1/3以下と少なく、通算成績は打率.208、OPS.604と苦手としています。
チャンスにはやや強い
得点圏打率は.244とその他の状況と差がありませんが、出塁率が.339と3分5厘ほど高いです。
初球〇
初球の打率.333、14本塁打と得意としています。
ローボールヒッター
左右どちらも高めよりも真ん中から低めの方が成績が良いローボールヒッターです。
対右投手にはアウトロー、対左投手にはインローを得意としています。
明らかな苦手な球種が無い
上は球種別OPSのグラフ、下は球種別の成績です。
OPS.550以下の球種が無く、明らかな苦手な球種がありません。スプリット、スライダー、ナックルカーブがOPSがやや低いですが、これはMLB全体に言えることです。
苦手な球速帯が無い
上は球速帯別OPSのグラフ、下は球速帯別の成績です。
OPS.550以下の球種が無く、明らかな苦手な球速帯がありません。
プルヒッター
上図は打球方向別成績です。打球角度が無いデータは省いています。
引っ張りが50%と非常に高く、本塁打のほとんどがライトスタンドなのでプルヒッターと言えます。
打球速度はMLBトップクラス
上図は2021年の打球速度と角度の図です。
捉えた時の打球速度はMLB平均よりも速く、最速187km/hとMLBトップクラスの打球速度を誇ります。
打球角度はMLB平均並みで、バレル率は9.6%と高い値です。
打球の種類はMLB平均並
打球の種類はややポップフライが多い程度で、ほぼMLB平均並みです。
まとめ
①バリバリのメジャーリーガー
②MLBでは平均的、3Aでは圧倒的な打力
③守備は近年指標低下
④走力は平均以上で盗塁○
⑤左は対戦数が少なく、苦手
⑥チャンスはやや強い
⑦初球○
⑧ローボールヒッター
⑨苦手な球種と球速帯が無い
⑩プルヒッター
⑪打球速度は最速187km/hとMLBトップクラス
⑫バレル率9.6%
今回は「【巨人】2022年新外国人ポランコ選手の打撃分析」を紹介しました。
MLB通算では打率.241、OPS.718と平均的な成績です。四死球も平均的で、三振は少ない打者です。
3A通算では108試合で打率.329、17本塁打、OPS.938と圧倒的な打力で、特に2021年は24試合で打率.374、9本塁打、OPS1.183でした。
守備は主にライトで、UZR1000は2015~2017年はプラスでしたが、近年はマイナスを記録しています。
盗塁はMLB通算で98個(162試合換算19個)、3A通算で24個(162試合換算36個)と盗塁が多く、平均以上の走力は期待出来そうです。
左投手は対戦数が1/3以下と少なく、通算成績は打率.208、OPS.604と左投手が苦手としています。
チャンスにはやや強く、初球が得意なローボールヒッターで、苦手な球種と球速帯が無いです。
打球速度は最速187km/hとMLBトップクラスで、バレル率9.6%と高いプルヒッターです。
「3Aで活躍していること」「ローボールが得意なこと」「苦手な球種と球速帯が無いこと」など、日本の野球との相性は良さそうなので、活躍が期待できます。