第193回 【佐々木朗希】練習試合で最速163キロ・カーブ初解禁(2022年2月19日投球分析)
2022年2月19日、佐々木朗希投手が日本ハムとの練習試合(名護)で今季実戦初登板しました。160km/h以上を連発して、プロ最速の163km/hをマークしました。また、カーブをプロ入り後初披露しました。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年2月19日)」を紹介します。
1. 投球内容
ストレートが26球中22球
2. 球種・投球割合
スライダーは右、フォークとカーブは左
今回投げたのはストレート、フォーク、スライダー、カーブの4球種でした。
スライダーは右打者へ、フォークとカーブは左打者に投じました。
3. 球種別成績
カーブは2球ともボール
カーブは2球ともボールでした。
投球数が少ないのですが、いつもより空振りが多く取れていた印象です。
4. 球速
平均160.2km/h、最高163km/h
ストレートの平均球速は160.2km/hで、最高は163km/hでした。
また、走者あり、走者なしともに平均160km/h以上で、あまり差がありませんでした。セットポジションも問題なく調整が出来ていそうです。
全球種の球速がデグロム級
カーブが増えると30km/h以上の緩急になります。
2021年と比較すると、3球種とも異常な球速アップです。今日の球速が本当だとすると、MLBトップで防御率1.08のデグロム投手の球速帯と全球種がほぼ一緒です。
初回、2回とも160km/h前後
初回と2回の球速差があまり無く、回を跨いでも球速が安定していました。
5. コース別
左打者のストレートが浮いていた
ストレートは右打者には始めはインハイに浮いていましたが、徐々にアウトローに投げ込めていました。左打者にはアウトハイに浮いていました。
捕手がインローに構えてもアウトハイに行っていたので、左打者にはあまり抑えがきいていなかった印象です。ただ、試合後のコメントで「細かいコントロールとかはあまり気にしないで、どんどんストライクゾーンで攻めていこうかなと思っていました」と発言しているので、気にしなくても良さそうです。
カーブはアウトコースに抜けて、2球目はインコースに連続で外れました。
投球数が多いところを打たれている
まとめ
①平均160.2km/h、最高163km/h
②カーブ初投球
③ストレートが26球中22球
④スライダーは148km/h(デグロム級)
⑤カーブは30km/h以上の緩急
⑥左打者のストレートが浮いていた
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年2月19日)」を紹介しました。
ストレートは平均160.2km/h、最高163km/hと異次元の球速を記録しました。
2021年よりも7km/h以上球速が速くなっているので、「球速表示は本当かな?」というのが本音です。ただ、凄い球威だったので160km/hは出ていたと思います。これが本当だとすると、全球種の球速がデグロム級とMLBでも無双するレベルです。
また、今回はカーブを初解禁しましたが、ストレートとは30km/h以上の緩急でした。カーブは2球ともボールでしたが、2球目はスライダーみたいなキレのある変化でしたので、投球の幅を広げるためにも今後が楽しみなボールです。