第171回 【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析
2021年12月16日、西武が今季3Aと韓国リーグ(KBO)でプレーした日系3世ブラジル人ボー・タカハシ投手(24)が加入すると発表しました。
そのため、今回は「【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析」を紹介します。
データはBaseball SavantとFanGraphsとSTATIZのデータを使用します。
基本情報
メジャー経験なし
マイナー 所属球団 | ダイヤモンドバックス傘下 (2014 – 2020) レッズ傘下 (2021) |
KBO 所属球団 | 起亜タイガース (2021) |
ポジション | 先発 |
投打 | 右投右打 |
生年月日 | 1997年1月23日(24歳) |
身長 | 182.9 cm |
体重 | 89.4 kg |
高い奪三振能力
上は3A、下はKBOの年度別の成績です。
3Aの防御率4.45、KBOの防御率4.91とそこそこ打たれています。
四死球は平均並で、奪三振率は高いです。特にKBOでは奪三振率11.3を記録しました。
持ち球は6球種
上図は右打者、左打者別の投球割合で、色が球種を表しています。
持ち球はストレート、ツーシーム、スプリット、チェンジアップ、スライダー、カーブの6球種です。
右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップの投球割合が高いです。
フライボーラー
上図は3A平均の被打球種類です。
フライ率39%と非常に高いフライボーラーです。フライ率のわりには被本塁打は少ないです。
対左打者×
右打者は被打率.231、OPS.652と抑えていますが、左打者は被打率.369、OPS.895とかなり打たれています。
対ピンチは普通
得点圏とその他で被打率とOPSがほとんど変わっていません。対ピンチに強いわけでも弱いわけでもなさそうです。
スプリット、スライダーが優秀
上はOPSのグラフ、下は球種別の成績です。
ストレート、ツーシーム、カーブはかなり打たれています。
チェンジアップは被打率.313ですが、あまり長打は打たれておらず、OPS.764なのでまずまずの成績です。
スプリットはOPS.286、スライダーはOPS.528とかなり優秀な成績です。
平均球速147.5km/h
上図は各球種の日別平均球速を表しています。
ストレートの平均球速は147.5km/hで、全日で前後1km/hと非常に球速が安定しています。
MLB平均151.4km/hよりは遅いですが、NPB平均145.5km/hやKBO平均142.9km/hに比べると速いです。
ストレートは高め
上図は球種別のヒートマップで、色が濃い所が投球数が多いことを表しています。
ストレートは高めが多いです。
スプリットは低め、チェンジアップは左打者のアウトローにしっかり制球されています。
スライダーとカーブは右打者のアウトローに制球されていますが、カーブは少しボールゾーンへの投球が多すぎます。
高め×
上図はコース別の被打率です。
対右打者は高めがかなり打たれています。対左打者はインハイからアウトローのラインがかなり打たれています。
まとめ
①今季3Aと韓国リーグ(KBO)でプレー
②先発
③四死球は平均並で、奪三振率は高い
④持ち球は6球種
⑤フライボーラー
⑥対左打者×
⑦スプリット、スライダーが優秀
⑧平均球速147.5km/h
⑨ストレートは高めに投げ、打たれている
今回は「【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析」を紹介しました。
メジャー経験は無く、今季3Aと韓国リーグ(KBO)で先発としてプレーした日系3世ブラジル人です。
どちらのリーグでも打たれていますが、四死球は平均並で、奪三振率は高いです。
ストレートの平均球速は147.5km/hで高めへの投球が多いですが、高めをかなり打たれているフライボーラーです。 持ち球は6球種と豊富で、スプリット、スライダーの成績が優秀です。
まだ24歳と若く、伸びしろもあるので、日本で成長するのが楽しみな選手です。
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