第171回 【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析

2023年2月9日

ボー・タカハシ投手の総評
ボー・タカハシ投手の総評

2021年12月16日、西武が今季3Aと韓国リーグ(KBO)でプレーした日系3世ブラジル人ボー・タカハシ投手(24)が加入すると発表しました。

そのため、今回は「【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析」を紹介します。

データはBaseball SavantFanGraphsSTATIZのデータを使用します。

2022年新外国人の記事一覧

やきゅまる
やきゅまる
今回は主に韓国リーグ(KBO)のデータ

基本情報

メジャー経験なし

マイナー
所属球団
ダイヤモンドバックス傘下 (2014 – 2020)
レッズ傘下 (2021)
KBO
所属球団
起亜タイガース (2021)
ポジション先発
投打右投右打
生年月日1997年1月23日(24歳)
身長182.9 cm
体重89.4 kg
基本情報

高い奪三振能力

ボー・タカハシ投手の年度別成績
ボー・タカハシ投手の年度別成績

上は3A下はKBOの年度別の成績です。

3Aの防御率4.45KBOの防御率4.91とそこそこ打たれています。

四死球は平均並で、奪三振率は高いです。特にKBOでは奪三振率11.3を記録しました。

やきゅまる
やきゅまる
三振が獲れるのは良いね

持ち球は6球種

ボー・タカハシ投手の投球割合(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の投球割合(KBO2021年)

上図は右打者、左打者別の投球割合で、色が球種を表しています。

持ち球はストレートツーシームスプリットチェンジアップスライダーカーブの6球種です。

右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップの投球割合が高いです。

やきゅまる
やきゅまる
ストレートを減らして、スプリットを増やしても良いかもね

フライボーラー

ボー・タカハシ投手の被打球種類(3A2021年)
ボー・タカハシ投手の被打球種類(3A2021年)

上図は3A平均の被打球種類です。

フライ率39%と非常に高いフライボーラーです。フライ率のわりには被本塁打は少ないです。

対左打者×

ボー・タカハシ投手の対左右成績(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の対左右成績(KBO2021年)

右打者は被打率.231OPS.652と抑えていますが、左打者は被打率.369OPS.895とかなり打たれています。

やきゅまる
やきゅまる
日本で活躍するためには対左打者が課題だね

対ピンチは普通

ボー・タカハシ投手の得点圏成績(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の得点圏成績(KBO2021年)

得点圏とその他で被打率とOPSがほとんど変わっていません。対ピンチに強いわけでも弱いわけでもなさそうです。

スプリット、スライダーが優秀

ボー・タカハシ投手の球種別成績(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の球種別成績(KBO2021年)

上はOPSのグラフ、下は球種別の成績です。

ストレートツーシームカーブはかなり打たれています。

チェンジアップ被打率.313ですが、あまり長打は打たれておらず、OPS.764なのでまずまずの成績です。

スプリットはOPS.286スライダーはOPS.528とかなり優秀な成績です。

やきゅまる
やきゅまる
やっぱりストレートを減らして、スプリットを増やしても良いと思う

平均球速147.5km/h

ボー・タカハシ投手の日別平均球速(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の日別平均球速(KBO2021年)

上図は各球種の日別平均球速を表しています。

ストレートの平均球速は147.5km/hで、全日で前後1km/hと非常に球速が安定しています。

MLB平均151.4km/hよりは遅いですが、NPB平均145.5km/hKBO平均142.9km/hに比べると速いです。

やきゅまる
やきゅまる
日本の先発でも十分速い方だね

ストレートは高め

ボー・タカハシ投手の球種別コース投球数(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手の球種別コース投球数(KBO2021年)

上図は球種別のヒートマップで、色が濃い所が投球数が多いことを表しています。

ストレートは高めが多いです。

スプリットは低めチェンジアップは左打者のアウトローにしっかり制球されています。

スライダーカーブは右打者のアウトローに制球されていますが、カーブは少しボールゾーンへの投球が多すぎます。

やきゅまる
やきゅまる
各球種がオーソドックスに投げ込まれているね

高め×

ボー・タカハシ投手のコース別被打率(KBO2021年)
ボー・タカハシ投手のコース別被打率(KBO2021年)

上図はコース別の被打率です。

対右打者は高めがかなり打たれています対左打者はインハイからアウトローのラインがかなり打たれています。

やきゅまる
やきゅまる
高めにストレートを意図的に投げているけど、かなり打たれているね

まとめ

ボー・タカハシ投手の総評
ボー・タカハシ投手の総評
まとめ

①今季3Aと韓国リーグ(KBO)でプレー
②先発
③四死球は平均並で、奪三振率は高い
④持ち球は6球種
⑤フライボーラー
⑥対左打者×
⑦スプリット、スライダーが優秀
⑧平均球速147.5km/h
⑨ストレートは高めに投げ、打たれている

今回は「【西武】2022年新外国人ボー・タカハシ投手の投球分析」を紹介しました。

メジャー経験は無く、今季3Aと韓国リーグ(KBO)で先発としてプレーした日系3世ブラジル人です。

どちらのリーグでも打たれていますが、四死球は平均並で、奪三振率は高いです。

ストレートの平均球速は147.5km/hで高めへの投球が多いですが、高めをかなり打たれているフライボーラーです。 持ち球は6球種と豊富で、スプリット、スライダーの成績が優秀です。

まだ24歳と若く、伸びしろもあるので、日本で成長するのが楽しみな選手です。

データは無いけど、海外紙によると真っスラみたいだね
やきゅまる
やきゅまる
映像を見るとリリースは低く、球持ちは良さそうだね