第194回 【佐々木朗希】3回完全7奪三振(2022年2月26日投球分析)
2022年2月26日、佐々木朗希投手が西武とのプレシーズンマッチ(高知・春野)で登板しました。3回をパーフェクト、毎回の7奪三振の圧巻の投球でした。
今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年2月26日)」を紹介します。
使用するデータはスポナビライブのデータです。
1. 投球内容
3回完全7奪三振
2. 球種・投球割合
左右差はあまり無い
前回はストレートが8割以上(26球中22球)でしたが、今回はストレートが57%でした。
球種の割合はあまり左右差がありませんでした。
また新球のカーブは左右2球ずつ投げました。
3. 球種別成績
ストレートの空振りが多かった
ストレートはいつもより空振りとファウルが多いです。そのためストレートでも3つ三振を奪いました。
ストライクゾーンへの投球は、全球種50%以下なので、かなりボール球を振らせていたみたいです。
4. 球速
平均156.2km/h、最高158km/h
ストレートは平均球速156.2km/h、最高球速158km/hでした。
前回(2月19日)に比べると平均4km/h遅いですが、これは前回の球速表示が怪しいんじゃないかと思います。それでも2021年より3.6km/hも速く、NPB最速です。
最大球速差は38km/h
ストレートはほとんどが155km/h以上、フォークとスライダーもほぼ140km/h以上と高速でした。
カーブは120km/h台と最大球速差が38km/hと、かなり緩急を使えていました。
2021年に比べると、全球種2~4km/h速かったです。
回を重ねるとやや球速低下
3回までですが、回を重ねるとやや球速低下しています。
5. コース別
ストレートとカーブは高め
佐々木投手には珍しく、ストレートは高めが多かったです。そのため、空振りを多く取れたと考えられます。
またカーブも高めが多く、ゾーン内が1球しかありませんでした。カーブは初球などカウント球で使用するので、もう少しゾーン内に投げたいところです。
ボール球を振らせている
結果球の4/9がボール球でした。
特に高めのストレートでも三振を奪えているのは大きく、高低差をかなり使えていました。
まとめ
①平均156.2km/h、最高158km/h
②前回より変化球が増加
③新球カーブは4球
④カーブは最大38km/hの緩急
⑤ストレートの空振り率が高い
⑥ストレートは高め中心
今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年2月26日)」を紹介しました。
ストレートは平均球速156.2km/h、最高球速158km/hでしたので、やはり前回(2月19日)の球速は怪しいです。それでもNPB最速レベルなので、十分速いです。
投球内容としては、前回より変化球割合が増加し、新球のカーブも4球投げました。カーブがあることで最大38km/hの緩急を生み出せていました。
ストレートはいつもより高めが多く、空振り率が高かったです。
カーブのストライク率が低いので、ストライクがもっと取れるようになると、かなり有効なボールになりそうです。