第195回 【野球用品】シークエンスバットの効果・使用方法・入手方法と値段
2022年の自主トレ・キャンプでプロ野球選手の間で流行しているのが、米・Coaches Edge社製の打撃矯正用具「シークエンスバット」です。
今回はその「シークエンスバットの効果・使用方法・入手方法と値段」を紹介します。
1. プロ野球界への浸透
自分が知る限り、シークエンスバットを米国から本格的に輸入したのは、野球パフォーマンスアップスペシャリストの高島誠氏が最初だと思います。
高島さんは株式会社Mac’s Trainer Roomの代表で、今オフもオリックスの山岡選手、杉本選手、K鈴木選手、山下舜平大選手など、多くのプロ野球選手の自主トレを指導された方です。
その高島さんが、ラオウこと杉本裕太郎選手がシークエンスバットを使用している練習をTwitterに挙げたところ、多くのプロ野球選手や野球関係者の間で話題となりました。
その後、日本ハムの清宮幸太郎選手、阪神の江越大賀選手など、多くのプロ野球選手が練習で使用するようになりました。
そして、キャンプに入ると埼玉西武ライオンズはチームとして取り入れました。これは新任の西武・平石打撃コーチの提案で、渡部選手や山川選手などが練習しているところを多くのメディアが取り上げました。
2. 効果
✔左右の手の使い方を確認
✔手首をこねるクセを修正
✔体の開きを抑える
✔直線でボールを捉える
✔インコース打ちの習得
ゲレーロJr選手、大谷翔平選手、柳田選手など一流選手は左右の手の使い方が違うと言われています。シークエンスバットはグリップが2つあることで、左右の手の使い方をそれぞれ確認出来るのが最大の特徴です。
シークエンスバットで綺麗に打つためには、打つ瞬間まで手首を返さない(パームアップ)が必要で、自然と手首をこねるクセを修正出来ます。さらにパームアップをすることで体の開きが抑えられ、インパクトゾーンが長くなります。その結果、ヘッドの軌道が点ではなく、ボールを直線で捉えられる軌道になります。
またボールを直線で捉えられるようになると、自然と体の近くにスペースが出来て、インコースが楽に打てるようになります。
3. 使用方法
置きティーがオススメ
シークエンスバットはグリップを片手ずつ持ち、投手側の手が長い方を持ちます。
練習方法としては置きティーがオススメです。
木製なので、フリーバッティングだと割れてしまう危険があります。また素振りだと効果を感じにくいです。
ティーバッティングも良いですが、手の使い方を確認しながら自分のペースで出来る置きティーが1番向いていると思います。
4. 注意点
①手ではなく、体の連動性を意識
②面をボールの軌道へ
③下から上に打たない
①手ではなく、体の連動性を意識
シークエンスバットは左右の手の軌道をそれぞれ確認するため、手の動きに注意しすぎてしまう危険性があります。
あくまでも下半身・股関節からの連動性を意識することが大事で、その結果の手の軌道を確認しましょう。
②面をボールの軌道へ
力強いバッティングをするためには大谷翔平選手のように、面でボールを捉えるのが大事です。
シークエンスバットは上図のように面が分かりやすく、良し悪しが分かりやすいです。打つ瞬間は面(接続部分の向き)がボールの軌道と同じになるように意識しましょう。
③下から上に打たない
シークエンスバットの練習は、下から上に振り上げていると勘違いされやすいです。
大谷翔平選手のヘッドの軌道を見ると分かりますが、「下から上に打つ意識」ではなく、ヘッドをボールの軌道に合わせることが大事です。
ヘッドの角度は水平より6〜14度上向きくらいが捉えやすいと言われているので、シークエンスバットでもこれくらいの角度を意識しましょう。
5. 入手方法と値段
シークエンスバットは現在値段の変動が激しいです。
Mac’s Trainer Roomの公式サイト、楽天市場では30,000〜35,000円くらいで購入可能です。
YahooショッピングとAmazonは4万円以上で売っていたりするので、値段には注意して下さい。
送料込みで考えると、値段的には楽天市場がオススメです。