第199回 【プロ野球】直近20年間の新人王の傾向(2002~2021年)
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(2002~2021年)
前回は、2021年シーズン前に予想した「ブレイクしそうな若手」「新人王候補」の的中度と成績を紹介しました。
今回は今年の予想をする前に、「直近20年間の新人王の傾向」について調べたので紹介します。
直近20年間にした理由としては、20年以上前だと救援などの起用が少なく、選手起用が大きく異なることから参考にならないと考えたためです。
1. 直近20年間の新人王一覧
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2. 新人王の傾向
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①先発 58%
②大学卒 58%
③1年目 70%
④ドラフト1位 55%
直近20年間の新人王40人を「守備位置別」「出身カテゴリ別」「年数別」「ドラフト順位別」で分類したのが上図になります。
どの分類も1位が抜きん出ていて、「先発 58%」「大学卒 58%」「1年目 70%」「ドラフト1位 55%」という結果になりました。

守備位置別
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やはり投手有利の傾向が強く、特に先発が58%と圧倒的に多いです。
また、捕手の新人王は直近20年間はおらず、歴代でも2人しかいません。そもそも捕手は1年目に試合に出れるのが1割しかいないと言われており、扇の要を新人に任せるチームが非常に少ないのが原因です。

出身カテゴリ別
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「大学卒 58%」「社会人 28%」とやはり即戦力の大学・社会人が多く取っています。
社会人より大学卒の方が多いのは、「ドラフトで指名される人数が多いこと」「社会人投手は救援が多いこと」などが考えられます。
高校卒は6人いますが、ほとんどは2年目以降で新人王を獲得しています。1年目に獲得したのは田中将大投手のみです。また高校卒の野手は直近20年間で村上選手のみです。

年数別
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年数は「1年目 70%」と、文字通り新人が多く獲得しています。
新人王の資格は、一応5年目までありますが、意外にも4年目以降は1人もいませんでした。
このことから、高卒選手も3年目までに結果を出すことが求められると言えそうです。

ドラフト順位別
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当たり前ながら、「ドラフト1位 55%」と多く、基本的にはドラフト順位に比例しています。
またドラフト上位は大学の先発、ドラフト下位は社会人の救援が多い傾向にあります。
野手も基本的には3位以内で、4位以下は青木選手と松本選手の俊足好打の選手だけです。

3. まとめ
①先発 58%
②大学卒 58%
③1年目 70%
④ドラフト1位 55%
⑤捕手はいない
⑥高校卒は2~3年目が多い
⑦基本的にはドラフト順位に比例
⑧ドラフト下位投手は社会人の救援が多い
⑨ドラフト下位野手は俊足好打の選手だけ
直近20年間の新人王40人を「守備位置別」「出身カテゴリ別」「年数別」「ドラフト順位別」で分類して傾向を調べました。
どの分類も1位が抜きん出ていて、「先発 58%」「大学卒 58%」「1年目 70%」「ドラフト1位 55%」という結果になりました。
守備位置別では、捕手の新人王は直近20年間は0人、歴代でも3人しかいませんでした。
高校卒は6人いますが、ほとんどは2年目以降で新人王を獲得しています。しかし、4年目以降は1人もいませんでした。高校卒の選手がいきなり活躍するのは難しい反面、3年目までに結果を出すことが求められると言えそうです。
ドラフト順位別では、基本的にはドラフト順位に比例していますが、ドラフト上位は大学の先発、ドラフト下位は社会人の救援が多い傾向にあります。野手も基本的には3位以内で、4位以下は青木選手と松本選手の俊足好打の選手だけです。
以上のことを参考に、次回から「2022年新人王候補」を予想したいと思います。
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