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第245回 【佐々木朗希】回転数はMLB先発5位相当(2022年6月3日投球分析)

2023年1月24日

佐々木朗希投手の投球内容
(2022年6月3日)

2022年6月3日、佐々木朗希投手が東京ドームでの巨人戦に先発。

5回を投げて89球、被安打8、四死球1、奪三振6、5失点の投球内容で、今季初黒星

岡本選手に打たれた本塁打は今季初被弾でした。

今回はそんな「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年6月3日)」を紹介します。

佐々木朗希投手の過去記事一覧

使用するデータはスポナビライブのデータです。

やきゅまる
今回はトラックマンデータから回転数も掲載

1. 球種・投球割合

ストレートを60%と多投

佐々木朗希投手の日別投球割合
(2022年6月3日まで)

今回はストレートフォークカーブ3球種です。

今までに比べるとストレートを60%と多投し、スライダーを1球も投げませんでした。

右打者にフォーク、左打者にストレートを多投

佐々木朗希投手の対左右投球割合
(2022年6月3日)

右打者にはフォークが多く、左打者にはストレートが多かったです。

2. コース別

左打者のアウトハイに抜け球が多かった

佐々木朗希投手のコース別投球数
(2022年6月3日)

ストレートは左打者のアウトハイに抜け球が多かったです。また右打者にもアウトハイへの投球が多いです。

フォークも低めが少なく、高めに集まっています。

やきゅまる
全体的に高めが多く、打たれたのも仕方ないね

右打者にアウトハイが打たれる

佐々木朗希投手のコース別成績
(2022年6月3日)

右打者にはアウトハイ左打者にはベルト付近を打たれました。

ただし、フォークを低めのボールゾーンにしっかり投げきれば三振を奪えています。

やきゅまる
やっぱり低めのボールが少なさ過ぎたね

3. 各成績

左に打たれた

佐々木朗希投手の対左右成績
(2022年6月3日)

上図は今回、前回登板までの2022年平均の左右別被OPSです。

今回は左右関係なく、打たれました。

やきゅまる
左は三振も少なく、投げにくそうだったね

ストレートの空振りが0

佐々木朗希投手の球種別成績
(2022年6月3日)

ストライク率70%とストライクは取れていてましたが、ゾーン内率47%と低かったです。

空振りは10個に減少しました(前回14個)。特にストレート空振りが0個でファウルが17個と、2ストライクから粘られたのも投球を苦しめました。

やきゅまる
スライダーとカーブをもっと使って良いかも

4. 球速

平均159.0km/h、最高162km/h

佐々木朗希投手の球速
(2022年6月3日まで)

ストレート平均球速159.0km/h最高球速162km/hでした。

球場も記載しましたが、球速が出にくいと言われている楽天と京セラでは球速が落ちて、逆に福岡ドームでは球速が上がっています。

やきゅまる
平均球速は球場の影響を受けてそうだね

ストレートの回転数は2480回転

佐々木朗希投手の球速・回転数
(2022年6月3日)

ストレート平均回転数2480回転で、これはMLB先発5位相当の数字でNPB平均やMLB平均を大きく上回っています。佐々木朗希投手が特異なのは球速と回転数が比例しています。

フォーク平均回転数1127回転でNPB平均やMLB平均を大きく下回っていて、これが落差の大きい変化を生んでいると考えられます。

一方、カーブ平均回転数2041回転ストレート以下の回転数です。カーブの方が200回転くらい多い投手が一般的なことを考えると、佐々木朗希投手のカーブはまだまだ未完のボールと言えます。

やきゅまる
161km/hの2520回転を打った増田陸選手は凄いね

54球中20球が160km/h超え

佐々木朗希投手の球速帯
(2022年6月3日)

ストレート54球中20球が160km/h超え(前回30球)。

やきゅまる
160km/h超えが少なかったね

5回でも158.4km/h

佐々木朗希投手の回別平均球速
(2022年6月3日)

佐々木朗希投手の課題だった終盤の球速ですが、今回は5回でも平均球速158.4km/hと球速を維持していました。

まとめ

佐々木朗希投手の投球内容とコース
(2022年6月3日)
まとめ

①平均159.0km/h、2480回転
②最高162km/h
③160km/h超えが20球(前回30球)
④左打者に抜け球が多い
⑤高めへの投球が多い
⑥ストレートの空振りが0個に減少

今回は「【千葉ロッテ】佐々木朗希投手の投球分析(2022年6月3日)」を紹介しました。

5回を投げて89球、被安打8、四死球1、奪三振6、5失点の投球内容で、今季初黒星

左打者に抜け球が多く高めへの投球が多かったです。そのため空振りは10個に減少しました(前回14個)。特にストレート空振りが0個でファウルが17個と、2ストライクから粘られたのも投球を苦しめました。ただし、フォークを低めのボールゾーンにしっかり投げきれば三振を奪えています。

この試合のBS日テレの中継ではトラックマンデータが表示されていて、ストレート平均回転数2480回転で、これはMLB先発5位相当の数字でNPB平均やMLB平均を大きく上回っています。また佐々木朗希投手が特異なのは球速と回転数が比例しています。

フォーク平均回転数1127回転でNPB平均やMLB平均を大きく下回っていて、これが落差の大きい変化を生んでいると考えられます。

一方、カーブ平均回転数2041回転ストレート以下の回転数です。カーブの方が200回転くらい多い投手が一般的なことを考えると、佐々木朗希投手のカーブはまだまだ未完のボールと言えます。

やきゅまる
変化量も知りたいね