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第259回 【巨人】2022年新外国人イアン・クロール投手の投球分析

2023年2月9日

クロル投手の総評

2022年7月5日、巨人がパドレス傘下3Aエルパソを自由契約になったイアン・クロル投手(31)と今季の選手契約を結ぶことに合意したと発表した。背番号は「65」で、推定年俸3500万円。

クロル投手は2013年からMLB通算243試合に登板、8勝6敗、1セーブ26ホールド防御率4.49を記録したMLB実績十分なリリーフ左腕です。

今回はそんな「【巨人】2022年新外国人イアン・クロル投手の投球分析」を紹介します。

Baseball SavantFanGraphsのデータを使用します。

つづりはKrolで、「クロール」「クロル」などの表記がされますが、当ブログでは「クロル」で記述します。

2022年新外国人の記事一覧

1. 基本情報

MLBの登板経験は豊富

所属球団ワシントン・ナショナルズ (2013)
デトロイト・タイガース (2014 – 2015)
アトランタ・ブレーブス (2016 – 2017)
ロサンゼルス・エンゼルス (2018)
デトロイト・タイガース (2021)
ポジションリリーフ
投打左投左打
生年月日1991年5月9日(31歳)
身長185.4 cm
体重95.3 kg
基本情報

奪三振率、被打率が高い

クロル投手の年度別成績

2022年の今季は3Aで24試合に登板し、1勝1敗、6セーブ2ホールド、防御率7.46と打たれています。

MLB通算では8勝6敗、1セーブ26H、防御率4.49被打率.276奪三振率8.5与四死球率4.0です。

投手として特徴は「左投手としては球速が速い」「回転数が多いストレート」「奪三振が多い」「被打率が高い」などがあげられます。

やきゅまる
防御率のわりには被打率が高いね

2. 球種・投球割合

持ち球は5球種

クロル投手の年別投球割合

年別の投球割合で、色が球種を表しています。

持ち球はストレートツーシームチェンジアップスライダーカーブの5球種です。

年々ストレートの投球割合が減少しており、直近の2021年はストレートが19%しかなく、5球種をバランス良く投球しています。

やきゅまる
近年はスライダー中心の投球だね

チェンジアップはほぼ右打者のみ

クロル投手の左右投球割合
(2021年)

2021年の左右別投球割合で、色が球種を表しています。

チェンジアップはほぼ右打者のみにしか投球しておらず、左打者にはその分スライダーの割合が増えます。

やきゅまる
左打者には半分スライダー

ボールが先行するとスライダー

クロル投手のカウント状況別投球割合
(2021年)

右打者には5球種をバランスよく決め球に使用しています。

左右ともにボールが先行するとスライダーの割合が増えています。このことからスライダーが一番制球に自信があるみたいです。

やきゅまる
ツーシームはどちらかというとカウント球だね

3. コース

高めに抜け球が多い

クロル投手のヒートマップ
(2013-2021年)

ストレートツーシームスライダー高めに抜け球が多いです

どの球種も際どいコースへの投球が少ないことから、細かいコントロールはあまり無さそうです。

左右ともにアウトロー〇

クロル投手のコース別成績
(2013-2021年)

左右ともにインハイとアウトローの成績が良いです。また、ベースの左下のボールゾーンを多く振らせていることが分かります。

やきゅまる
際どいところに投げれれば抑えられるってことだね

4. 各成績

左右差はあまり無い

クロル投手の対左右成績
(2013-2021年)

右打者の方が被打率が低いですが、長打は打たれているので被OPSは高いです。

やきゅまる
対左打者に強いわけではないね

ピンチに弱い

クロル投手の得点圏成績
(2013-2021年)

得点圏の被打率.313被OPS.912と高く、対ピンチに弱いです。

1ストライク×

クロル投手のカウント状況別成績
(2013-2021年)

1ストライクでの被打率がかなり高いです。またボール先行でも打たれているので、カウントを取りにいったところを打たれている傾向が強いです。

グラウンドボーラー

クロル投手の被打球種類比率
(2013-2021年)

上図は球種ごとの被打球種類比率です。

ゴロ率が48%とMLB平均より高いことからグラウンドボーラーと言えます。

特にツーシームスライダーがその傾向が強いです。

スライダーが優秀

クロル投手の球種別成績
(2013-2021年)

左はOPSのグラフ、右は空振り率などのグラフ、下は球種別の成績です。

投球割合が多いスライダーは左右ともに被OPSが低く、空振り率が高いです。ただし、左打者の被打率は少し高めです。

カーブ右打者への被打率と被OPSが低いです。

一方、ストレートツーシームは左右ともに被打率や被OPSが高いです。この2球種はゾーン内率が高い球種なので、ゾーン内で勝負するためには改善が必要です。

やきゅまる
左打者のインコースにストレート、ツーシームを投げたいよね

5. リリースポイント

リリース位置が体から遠く、球持ちが悪い

クロル投手のリリースポイント
(2021年)

左図は捕手目線、右図は三塁側から投手を見たリリースポイントです。△はMLB平均のリリースポイントです。

MLB平均よりリリースは約10cm体から遠いです。

球持ちは約20cm悪いです。

6. 球速と回転数

平均球速150.8km/h、最高153.5km/h

クロル投手の球速・回転数
(2021年)

上図は球種別の平均球速と回転数のグラフで、△はMLB平均を表しています。

ストレート平均球速は150.8km/hでMLB平均(149.4km/h)よりも速く、全球がNPB平均よりも速かったです。回転数も2381回転と回転数が多いです。

ツーシームも同様の傾向で平均球速151.2km/hで2305回転と回転数が多いです。

チェンジアップはMLB平均より速く、回転数はMLB平均くらいです。

スライダーカーブもMLB平均より速く、回転数が多いです。スライダーはMLB平均のカットボールに近い球速で、後述する変化量からもほぼ回転数が多いカットボールです。

平均150km/h前後は期待出来る

クロル投手の球速・回転数の年度別推移

2013年からずっと平均球速は150km/h前後で直近の2021年も球速低下は見られません。

回転数も2400回転前後をキープしています。

やきゅまる
少なくとも平均150km/h前後の球速は期待出来そう

7. 変化量

スライダーはほぼカットボール

クロル投手の変化量
(2021年)

上図は捕手側から見た球種別の変化量で、△はMLB平均を表しています。

ストレートは縦変化量が42cmとMLB平均くらいですが、シュートライズのボールがやや多いです。2021年以前はこのシュートライズの球がもっと多かったです。

ツーシームシュート系で、落差が小さくてシュート成分が多いです。

チェンジアップ落差が大きいです。

スライダーはMLB平均のカットボールに近い変化量で、球速や回転軸も考慮するとほぼカットボールです。

カーブは2018年まではMLB平均くらいでしたが、2021年は縦変化量が大きいです。

やきゅまる
チェンジアップは落差が大きいから、もっと左打者にも投げても良いかもね

8. 軌道

クロル投手の軌道
(2021年)
やきゅまる
ツーシームが左打者のインコースに投げれたら、打ちにくそうな軌道だね

まとめ

クロル投手の総評と年度別成績
まとめ

①MLB通算防御率4.49
②奪三振率が高い
③被打率が高い
④持ち球は5球種
⑤チェンジアップは右打者のみ
⑥高めに抜け球が多い
⑦アウトロー〇
⑧ピンチに弱い
⑨グラウンドボーラー
⑩リリース位置が体から遠く、球持ちが悪い
⑪平均球速150.8km/h、最高153.5km/h
⑫ストレートは回転数が多く、シュートライズ系
⑬ツーシームはシュート系
⑭チェンジアップは落差が大きい
⑮スライダーはほぼカットボール
⑯カーブは縦変化量が大きい

今回は「【巨人】2022年新外国人イアン・クロル投手の投球分析」を紹介しました。

MLB通算では8勝6敗、1セーブ26H、防御率4.49被打率.276奪三振率8.5与四死球率4.0を記録したMLB実績十分なリリーフ左腕です。

投手として特徴は「左投手としては球速が速い」「回転数が多いストレート」「奪三振が多い」「被打率が高い」などがあげられます。

ストレート平均球速は150.8km/hでMLB平均よりも速く、回転数も2381回転と回転数が多いです。

投球数が多いスライダーはMLB平均のカットボールに近い変化量で、球速や回転軸も考慮するとほぼカットボールです。

最大の課題は「コースに投げ分ける制球力」で、特にストレートツーシームを左打者のインコースに投げることが出来るかがNPBでの活躍の鍵になりそうです。

やきゅまる
NPBの左投手ではかなり速いので期待は出来そう